マクロン新党70%超の議席獲得の可能性 仏公共放送伝える
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フランスのマクロン大統領にとって初めての国政選挙となる議会下院の選挙の1回目の投票が行われ、フランスの公共放送はマクロン大統領の新党が最大で70%を超える議席を獲得する可能性があり、優勢だと伝えました。
フランスの議会下院にあたる定数577の国民議会選挙は11日、1回目の投票が行われ、日本時間の12日午前3時にすべての投票が締め切られ、開票作業が進められています。
フランスの公共放送「フランス2」は、これまでの開票状況や独自の集計結果などから、マクロン大統領が立ち上げた新しい政党「共和国前進」が、最大で全体の70%を超える430議席を獲得する可能性があり、優勢だと伝えました。これに対して、前の政権の最大野党で中道右派の「共和党」は最大で125議席、与党だった中道左派の「社会党」は最大で35議席とそれぞれ大幅に議席を減らすほか、ルペン党首率いる極右政党の「国民戦線」は、現在よりも議席を増やすものの、最大でも10議席にとどまると伝えています。
小選挙区制で行われるフランスの国民議会選挙は、1回目の投票で過半数を獲得した候補者が当選する一方で、いずれの候補者も得票が過半数に満たない選挙区では、今月18日に決選投票が行われます。マクロン大統領は無所属で立候補して当選しただけに、今回の選挙で多数派を形成し、今後の政権運営に向けて安定した支持基盤を築けるかどうかが最大の焦点になります。
フランスの公共放送「フランス2」は、これまでの開票状況や独自の集計結果などから、マクロン大統領が立ち上げた新しい政党「共和国前進」が、最大で全体の70%を超える430議席を獲得する可能性があり、優勢だと伝えました。これに対して、前の政権の最大野党で中道右派の「共和党」は最大で125議席、与党だった中道左派の「社会党」は最大で35議席とそれぞれ大幅に議席を減らすほか、ルペン党首率いる極右政党の「国民戦線」は、現在よりも議席を増やすものの、最大でも10議席にとどまると伝えています。
小選挙区制で行われるフランスの国民議会選挙は、1回目の投票で過半数を獲得した候補者が当選する一方で、いずれの候補者も得票が過半数に満たない選挙区では、今月18日に決選投票が行われます。マクロン大統領は無所属で立候補して当選しただけに、今回の選挙で多数派を形成し、今後の政権運営に向けて安定した支持基盤を築けるかどうかが最大の焦点になります。
共和国前進「新政権に国民が明確なメッセージ」
フランスの議会下院に当たる国民議会選挙で、各メディアがマクロン大統領の新党「共和国前進」の優勢を伝えたことを受けて、各党の幹部が相次いで声明を発表しました。
このうち、共和国前進のフィリップ首相は、「新しい政権が掲げる改革に対して、国民が明確なメッセージを発した結果だ」と述べ、今回の選挙で過半数の議席を獲得することに自信を示しました。
このうち、共和国前進のフィリップ首相は、「新しい政権が掲げる改革に対して、国民が明確なメッセージを発した結果だ」と述べ、今回の選挙で過半数の議席を獲得することに自信を示しました。
共和党「国民は権力の一極集中望まず」
これに対して、前の政権で最大野党だった共和党の選挙責任者を務めるバロワン上院議員は投票率が50%を下回る見通しだと伝えられていることを受けて、「過去最低レベルの投票率にとどまっており、国民は権力の一極集中を望んでいない」と述べ、決選投票での巻き返しを図る考えを強調しました。
社会党「前例のない後退」
また、与党だった社会党のカンバデリス党首は現在より200議席以上を減らす可能性があると伝えられていることを受けて「前例のない後退だ」と述べ、敗北を認める形となりました。
国民戦線「低投票率はマクロン政権支持せず」
さらに大統領選挙では決選投票に進んだ極右政党の国民戦線のルペン党首は、「低い投票率は国民がマクロン政権を支持していないことを物語っている」と述べ、マクロン大統領の新党に対抗できるのは国民戦線以外にはないと訴え、決選投票での投票を呼びかけました。