過去の放送内容

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みなさん、知ってましたか?
あのホリエモンが言っていた「放送と通信の融合」をとっくに始めていた会社があったんです。
それが、株式会社USEN。
総資産2200億円、年間売り上げ1200億円、全国の事業所200ヵ所、従業員数5500人と、規模はすでに大企業そのもの。
今やUSENはIT、ブロードバンド業界が最も注目するキープレイヤーなのです。
今回はUSENの社長、宇野康秀さんがスタジオに登場!

USEN・宇野社長の波乱万丈の人生とは…?

東京の溜池山王にあるUSEN本社。広々とした空間に350人の社員が働いています。
宇野社長は、父親から事業を継いだ2代目社長なのです。
彼の父、宇野元忠氏が1961年に創業した会社、それが居酒屋や喫茶店でおなじみの大阪有線放送社。
USENと名前が変わった今でも、業界シェア80%という一人勝ち企業なのです。

まさに順風満帆な2代目社長と思いきや、ここまでの道のりは波乱万丈の人生だったのです。
生まれ育ったのは大阪。高校卒業後は東京の大学に進学。
卒業後の1988年、リクルート社の子会社で不動産販売のリクルートコスモスに就職したのです。
ここで営業のイロハを徹底的に叩き込まれました。
「会社勤めは3年以内、必ず起業する」と心に決めていましたが、何とたった1年で退社。
25歳で親の援助をいっさい受けずにあるベンチャー企業を立ち上げます。
それが「インテリジェンス」。
現在年間290億円を売り上げる大手人材ビジネス会社に成長しています。
1997年、順調に成長を続ける会社に新入社員として入社してきたのが、現サイバーエージェントの藤田晋社長。

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インテリジェンスが念願の株式上場を控えていた創業10年目のある日、宇野社長に突然の電話。
父がガンに侵されていて、余命3ヶ月というものでした。

「大阪有線を継いでくれ、10年間は何もしないでも経営は大丈夫だから」
父にそう頼まれ悩んだ末、絶好調のインテリジェンスを離れ、父の会社大阪有線放送社を引き継ぐと決断しました。

しかし、この会社はとんでもない問題を抱えていたのです。それが、電柱問題。
有線放送とは、独自のケーブルを電柱に張り巡らし、お店や個人宅に直接線を引き込んで音声放送を届ける事業。
ところがそのケーブルをのせていた電柱は、持ち主の電力会社やNTTに無許可で使用していたものだったのです。
国からの営業停止命令に、大阪有線は抵抗を続けていました。

大阪有線の社長に就任した宇野社長がまず始めたのが、電柱問題の正常化でした。
「電柱使用料を全て払うと会社がつぶれる!」という古株社員からの猛烈な反対を押し切り、宇野社長は電力会社やNTTとの交渉を開始。
全国の720万本の無断使用の電柱を1本ずつ数えて写真撮影をし、宇野社長自ら先頭に立って街を飛び回ったのです。
まる1年がかりの作業の末、ついに各社との和解が成立。
この時支払った40年分の電柱使用料は、数百億円に上りました。
宇野社長によって、電柱問題が正常化されたのです!

2000年、大阪有線放送社は「有線ブロードネットワークス」と社名変更。
この年ついに第一種通信事業者の免許を取得したのです。
会社が正式に国に認められました。
自ら作り育てた会社を離れ、いばらの2代目社長の道を選んだ宇野社長。
USENの快進撃はこれから始まるのです!

さて、スタジオでは宇野社長にお話を伺いました。
Q:それにしてもお父さんはすごいですね、40年間勝手に電柱を使ってたということですもんね(笑)!
A:その当時会社を始めた頃は、電柱の利用規約がきちんとしていなかったということもあります。店のオープンまでに間に合わせるのに、手続きに時間がかかったりもしましたし…

Q:どうして最初にお父さんの会社を継ごうと思わなかったのですか?
A:もともと企業家になりたいと思っていて、父の会社の二代目にはなりたくない、という考えがあったからです。

Q:「10年間は何もしないでも経営は大丈夫」と言って大阪有線の後継ぎを頼まれた訳ですが、実際は電柱問題が発覚しましたよね。もし10年そのままにしていたらどうなっていたと思いますか?
A:改革をしていかないでやっていっても、会社自体は持つには持つと思いますけど、その後10年先は続かないでしょうね。

Q:2代目で会社を繁栄させようとなさっていますが、上場の予定は?
A:ヘラクレスへの上場はしていますが、今は東証一部の上場を目標としてやっております。なるべく早く実現したいと思っています。

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