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オックスフォード大学のカールフレイ氏らが2013年度に発表した論文で、10年後に無くなる仕事の予測が発表されました。
それから4年。世界はどう変化したのでしょうか。
現状のAIの進歩と当時の予測を、比較してみようと思います。
この論文は、週間現代や日経デジタルマーケティングでも取り上げられたものです。
私的には、週間現代の記事よりも日経ビジネスの記事の方が分かりやすかったと思います。
単純労働以外の仕事にも、消滅の危機が訪れているという。
ここで、注意していただきたいのが、この論文が発表されたのが2013年だということ。
すごいですね。2013年といえば、ポケットモンスターX/Yが出た頃。
くまモン、ふなっしーなど、ご当地キャラが活躍し、ローラの父親が国際指名手配された年です。
その頃には、ロボットやAIのニュースなど、日本にはありませんでした。
話題になったのは2015年のPepper発売以降ではないでしょうか。
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現在のIT革新は凄まじいスピード
今では、チャットボットが住まい探しのお手伝いをしてくれます。
LINEや、チャットボットが対応したサイトで「探しているエリア」や「条件」を伝えれば、オススメ物件をPICKUPして紹介してくれます。
ナント、来店アポもAIが取ってくれるという仕事っぷり。
SoftBankでは、IBMワトソンを日本で導入。
従業員専用のアプリで困りごとをつぶやけば、チャットでヒアリングしながら問題を解決してくれます。
実際に見せて貰いましたが、かなり高性能。
コールセンターでは、問合せされたデータがテキスト化されAIの教育データとして蓄積。
そのトラブルシュートを元に、受電しているスタッフに最適な回答を教えてくれます。
自宅に帰れば、Gateboxの逢妻ヒカリちゃんがバーチャルboxの中からおかえりと言ってくれる時代になりました。
リアル「俺の嫁」状態。コチラをご覧いただきたい。
アカン、欲しなってきた。
検証とかなんとか理由を付けて、経費で購入出来ないだろうか。
商品の発想は今年の12月からだそうです。
10年後(あと6年後)になくなる仕事ランキング
因みに、このリストは、原文のP57から無くなるリスクが低い職業順にリスト化されているものを、日本語訳したものです。
無くなる仕事
自動化の可能性が高い 主な職業 | 無くなる確立 |
---|---|
保険の査定担当者 | 99% |
クレジットアナリスト | 98% |
不動産ブローカー | 97% |
レストランの料理人 | 96% |
造形、中子、鋳造機の 作業員(金属や樹脂) | 95% |
パラリーガル 弁護士助手 | 94% |
会計士、監査人 | 94% |
小売店の店員 | 92% |
工場作業員 | 92% |
臨床検査技師 | 90% |
タクシー運転手 お抱え運転手 | 89% |
テクニカルライター | 89% |
農業従事者 | 87% |
原子力技術者 | 85% |
電子機器技術者 | 81% |
ロボットやAIに置き換わる職業が網羅されています。情報を判断する能力は、既に人間を凌駕しています。
最近ではAlphaGoのようにDeepLeaningするので、人間は追いつけません。
自動運転の技術がかなり進歩しています。ロボネコヤマトのようなサービスが一度確立してしまうと、タクシー運転手だけではなく、長距離トラックの運ちゃんの仕事も取られます。
その他には中間マージンをとる仕事です。
これはネットの発達で誰でも情報が手に入る時代になったため、不要になります。
因みに洗濯も人工知能がやってくれる時代です。
気になる方は「seven dreamers ランドロイド」と検索してみてください。
ここ数年、毎年SEATECに出展しています。アイデアはイイですが、コスパは悪そうです。
無くならない仕事
次は、週間現代では抜粋されていなかった「なくならない」仕事です。
ここにランクインされている職業を読み解いて行けば、人間が生き残る手がかりがつかめそうですね。
自動化の可能性が低い 主な職業 | 無くなる確立 |
---|---|
レクリエーションセラピスト | 0.28% |
整備、修理工の第一線監督者 | 0.3% |
医療ソーシャルワーカー | 0.35% |
振付師 | 0.4% |
セールスエンジニア | 0.41% |
小学校教師 | 0.44% |
生地や洋服のパタンナー | 0.49% |
人事マネジャー | 0.55% |
スポーツトレーナー | 0.71% |
経営者 | 1.5% |
写真家 | 2.1% |
調達責任者 | 3% |
弁護士 | 3.5% |
コンピューター情報システム責任者 | 3.5% |
数学者 | 4.7% |
このランキングは就活に役立つね!
数年前の情報ですが、今でも就職活動の業界知識として、役に立つ情報だと思います。
もし就活生が見てくれているのであれば、問いたいです。
自分が内定を貰っている企業の業種は、これに当てはまっていませんか?
自分が所属する部署は、「無くなる仕事」リストに入っていませんか?
この筆者はニコラス・ネグロポンテ氏ではないので、未来を予知できるとまでは行きませんがAIやロボットは確実に進化しています。
どうか、6年後に「異動」なんてことにならないようにしてください。
ふさわしい部署、仕事につく指標にするとイイと思います。
人間にしかできない価値を築くべきです。
それは「創造性」が必要な仕事でしょう。
人の心を掴んだり、自分にしかできない価値をつくるような仕事はなくなりませんね。
余談ですが、私が働く職場では、無くなる仕事の第三位「不動産ブローカー」もやっています。
単一では無くなる仕事ですので、一部の事業に危機感を覚えています。
だた、複数の事業を組み合わせて新しい価値を作っておりますので、一応6年後は大丈夫だと思っています。
今は、不動産手数料を無料化したり、付加価値をつけた住宅販売などの施策に取り組んでおります。
写真のスクラップしかなかったため、いつ掲載された記事かわかりませんがご了承ください。