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久居農林高の2つがい初登録 明和で日本鶏審査会

生徒たちが育てた烏骨鶏(手前)と小国鶏=明和町竹川で

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 小国鶏(しょうこくけい)や軍鶏(しゃも)(八木戸(やきど))など県が主な生息地や原産地の国天然記念物、日本鶏五種の審査会が十日、明和町竹川であり、今年初出品の久居農林高校(津市)の小国鶏と烏骨鶏(うこっけい)のつがいが、優良日本鶏として県教委の台帳への登録が決まった。

 西川祥一・天然記念物三重五鶏保存会長(69)=玉城町=を審査長に県職員ら三人が、体の形や色、体重など八項目を審査。同校の小国鶏は、尾が黒く、長く伸びた羽根の特徴が出ていた。烏骨鶏は真っ白で、特徴の絹糸状の羽根がややそろっていなかったが、審議の結果、及第した。

登録が決まり足輪を着ける生徒たち=明和町竹川で

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 同校は、小国鶏の飼育者が亡くなったことから、県教委の要請で昨年六月につがいを譲り受け、動物コースの一〜三年生約九十人が授業で世話をしている。烏骨鶏は従来、実習で約二十羽を飼育しており、えりすぐりの昨年十一月に生まれた若鶏を出品した。

 二年、中林真理さん(16)は「登録されて安心した。小国鶏の雄を『もっと大きくして』と指摘された。今後はえさを工夫して、より天然記念物にふさわしい鶏を育てたい」と話した。担当の市川善紀教諭(48)は「登録は生徒たちの励みになる」と喜んだ。

 審査会では、西川さんが出品した河内奴鶏(かわちやっこ)の雄も登録が決まった。審査会は日本鶏の保存を目指し県が一九五一年度から開いており、二〇一六年度までに千五件が登録された。

 (松村裕子)

 

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