ゲームを起動していると突然メッセージが表示され、何かと思えばアプリ評価のお願いだった――そんな体験を味わったユーザーも少なくないはずでしょう。こうしたアプリの挙動を規制する方針が、今後発表される見込みです。
自由にレビューのお願いが出せなくなる
ニュースサイト9to5Macによると、 App Storeのレビューガイドラインが改定されており、まもなくアプリ上で評価を促す際には、Appleが提供するAPIを使わなければいけなくなるそうです。
新たなガイドラインでは「アプリを離れるという不便を強いることなく、App Storeでレビューや評価をつけることができる」とされる一方で、「カスタムレビューの催促行為を禁止する予定だ」とも明言されています。
これは言い換えれば、アプリの開発者は今後、評価を催促するようなポップアップを、Appleが規定するやり方以外では出せなくなってしまうということを意味します。つまり、ユーザーにとってはいちいちApp Storeに飛ばされることもなくなり、アプリ内で評価を完結できるほか、評価を見送ることもできるようになります。
APIが統一されるので、一括してオフにすることができる
また、AppleのAPI下では、評価を促すポップアップを出す頻度も規制されます。ポップアップは年に3回までしか出せず、もしユーザーが評価を残した場合、最低でも1年間かつ新しいバージョンがリリースされない限り、そのユーザーに対してポップアップが登場することはありません。
さらにiOS11以降、ユーザーはアプリから催促をまったく受け取らないようにすることもできます。設定→iTunes StoreとApp Store→アプリ内のレーティング&レビューでトグルをオフにすることで可能になります。
ユーザーにとって朗報であることは言うまでもありませんが、開発者にとってもストレスフリーでレビューしてくれるのであれば、決して損とは言えない規制なのではないでしょうか。
Source:9to5Mac
(kihachi)