中国からの爆買いはひと息ついた、という雰囲気ですが、今だって中国人は欲しいもの、必要なものは当然買います。
来日中のお義母さんが、最近中国でなかなか手に入らないけど、日本には溢れ返っているものについて教えてくれました。
その意外なものとは?
お義母さん狩る
狩ると言うよりは摘むと言う方が適切なのかも。少しは何だか絞れてきたでしょうか?
それは、つい最近までその辺にたくさん咲いていました。ピークは過ぎたけど、まだ、ちらほら咲いていますよ。あんまりもったいつけてもなんなので。
答えはタンポポです。あれ?なんか前回と同じパターン?
もうね、来日以来、何度も周辺を散歩し、目ぼしいところを見つけては摘んできています。いい大人がタンポポをそんなに喜ぶ様は初めてみたかも。なにがそんなにいいのか?
中国でのタンポポ人気
タンポポというのは日本では過小評価、というより見向きもされていないですが、中国では人気のようです。主に、観賞用としてより薬用として。
なので、妻の実家周辺にはタンポポ、まるで生えていないそうです。大都会というのではなく、皆んなが欲しがって取ってしまうので、全滅しちゃうみたい。あの、どこにでも生える、種も結構多いタンポポがなくなるってすごいですね。
なので、来日したお義母さんは狂喜しました。
素晴らしい!日本はタンポポパラダイスだ!!と。←言ってません
タンポポの実力を見よ!
そこで、ちょっとタンポポについて調べたら、意外な実力者であることが判明しました。
栄養価としては、ビタミンA、鉄、カルシウム ビタミンK、カリウム、カロテノイド、ビタミンC等を含みますが、驚くべきはそのスペックの高さ!
ブロッコリーと比較すると、ビタミンAはブロッコリーの1.5倍、カルシウムは4倍、ビタミンKは7.5倍。
ホウレンソウと比較しても、鉄分が2倍、ビタミンB2が3倍という優秀さ。さすが、欧米では薬草の中でも一級品と言われているだけありますね。
美貌録より
結構、栄養豊富です。ですが、中国では食用というよりは薬用として注目されているみたい。
効能が多くて書ききれないのですが、
不妊の改善、血流(冷え)の改善、便秘の改善、むくみの改善、疲労の回復、解毒作用を含む利尿作用、美肌効果など、多くの効能が挙げられています。
タンポポ万能かっ!?
なぜこれほどの実力者が日本では目立たないのか不思議です。ありふれた存在だからですかね。
中国式ハーブティー?
実は、お義父さんの持病にもいいらしのですが、中国ではタンポポ、買うとそれなりのお値段がするし、お義母さんはせっせと摘んでいます。なかなかいいお土産ですよね。
それをどうするのか?
ハーブティーのように飲むんです。すると、上記の薬効が期待出来る、という、訳ですね。
一般に「タンポポ茶」というのは、タンポポの根を焙煎したものが中心で、「タンポポコーヒー」というのも、実は同じものです。焙煎の仕方でよりコーヒーらしくなるよう工夫しているのかな?「タンポポ茶」の中には、葉や茎を入れたりするものもあるようです。
ウチのはこれに近いです。
摘んで、綺麗に洗ったタンポポを天日干しします。
この段階で根は分けて、カットして干します。
ある程度干したものを更にネットに入れ、吊るして乾燥させます。
あとは普通にお茶を入れる要領で、ティーポットに入れてお湯を注いで蒸らして出来上がり!
見た目は普通のハーブティー。肝心のお味は?
うーん、なんか青臭い。
不味くはないけど美味しくないなぁ。これ、お湯に浸けるなら乾燥させる意味あるの?もう少しチョリチョリになるまで乾燥させるか、お鍋とかで焙ると香ばしくていいのかも。
ちなみに、妻とお義母さんは利尿作用もありましたが、めちゃくちゃお通じも良くなったそうです。ヤンメイ、実はカリウムの多い食品に制限があるので、少ししか飲まないようにしていて、そこまで効果はありませんでしたが。
それって、お腹壊したんじゃないよね?
ともあれ、まだ生えているタンポポ、頑張って採集すれば、中国できっと売れます!というお話でした。