急停止で78歳男性が胸圧迫 帰宅後嘔吐、死亡
9日午後5時10分ごろ、岐阜市岩崎の市道で、デイサービスの利用者らを送迎するワゴン車が、交差点で自転車との衝突を避けるためブレーキをかけた際、車内最後列に固定した車椅子に座っていた市内の無職男性(78)がシートベルトで胸や腹などを圧迫された。男性は市内の病院に救急搬送されたが、異常なしとの診断で帰宅。その後嘔吐(おうと)し、同7時ごろ岐阜県山県市内の病院に搬送され、10日午前4時20分ごろ死亡した。
岐阜県警岐阜北署によると、男性は吐いた物が肺に入る誤嚥(ごえん)性肺炎のため死亡した。腹や胸への圧迫による嘔吐が死亡につながったとの診断結果から、同署で道路交通法違反の疑いもあるとみて、当時の状況を調べている。
ワゴン車は、岐阜市岩崎の「シンシア岐阜北デイサービス」の送迎用で7人乗車。他の6人にけがはなかった。【沼田亮】