Appleが6月5日(米国時間)に開発者会議「WWDC 2017」で、iOSデバイス向けの新しいOS「iOS 11」を発表した。一般ユーザーには2017年秋にリリースされる。
Apple Payを使った個人間送金、Siriの翻訳、App Storeのリニューアル、iPad向けの独自機能などトピックは多いが、今回注目したいのは「対応機種」。「iOS 10」ではiPhone 5以降のiPhoneが対応しているが、iOS 11ではどうなるのか。
AppleのiOS 11プレビューサイトでは、対応機種からiPhone 5と5cが外れ、5sが含まれることが確認できる。
つまり少なくとも、次の次の「iOS 12(仮)」が出るであろう2018年秋まで、5sで最新OSを利用できることになる。同じサイズの「iPhone SE」が5sの後継機として発売されたため、いよいよ5sも切られるかも……と思っていたが、何とか踏みとどまった。それだけ5sが搭載している「A7」チップの性能が優れているということなのだろう。2013年から2018年まで“現役”でいられるということで、5sは息の長いモデルになりそうだ。
特に日本では、Y!mobileとUQ mobileがiPhone 5sを現行機種として販売しており、5sのiOS 11対応が決まってうれしく思っている人は多いだろう(Y!mobileとUQもホッとした?)。最新OSにバージョンアップできないと、アプリによっては利用できない場合もあるので、新機能を求めない人にもメリットは大きい。
ちなみに、「iPhone 4s」と「iPhone 5/5c」も、4回までOSメジャーバージョンアップができた。iPhone 5sが2018年のiOS 12(仮)にも対応すれば、4sと5/5cの回数を抜くわけだが、果たして。
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