大阪・MBS(毎日放送)テレビの看板番組「ちちんぷいぷい」(月〜金曜午後1時55分)で“ニュースのおっちゃん”として活躍する同局の石田英司氏(57)が、5億円の私的流用を国税局から指摘されたNPO団体会長との親密な関係や女性との不倫があったと8日発売の「週刊文春」で報じられ、石田氏は同日放送の番組内で「いろいろと私のことでお騒がせしております」と謝罪した。

■絶大な人気、おばちゃんトーク「元社会部デスク」…MBS、便宜は否定

 同誌によると、兵庫県西宮市にある障害者支援のNPO団体が今年3月、大阪国税局の税務調査を受け、人件費のうち5億円が私的に会長に渡っていたとして2億8000万円を追徴課税されたが、石田氏はこの会長から、高級クラブやハワイ旅行に招待される一方で、同局の番組で同団体を好意的に取り上げる手助けをした−としている。

 同誌はまた、ハワイ旅行には石田氏が愛人とされる女性を同伴していた、と写真付きで紹介。同氏は同誌の直撃に「便宜はない」と否定。愛人とは「5年の付き合い」と答えている。

 番組冒頭、同局アナウンサーが、社内調査の結果、「記事にあるような飲食や旅行が放送に影響を与えたことは一切なく、行き過ぎた接待を受けた事実はない」とする見解を公表。これを受け、石田氏は「記事の中にはプライベートなことも書かれておりましたが、その部分に関しては私の不徳の致すところ。申し訳ありませんでした。今後改め、襟を正してまいります」とし、不倫については認めた。

 石田氏は「ぷいぷい」開始当初から「元社会部デスク」の肩書でニュース解説を担当。分かりやすさと大阪弁のやんわりした語り口で人気を得ている。