ソフトバンクおよびウィルコム沖縄は5月31日、携帯電話ブランド「Y!mobile(ワイモバイル)」向け「Android One」シリーズにおいて新しく約5.3インチフルHD(1080×1920ドット)IGZO液晶やオクタコアCPU、3GB内蔵メモリー(RAM)などを搭載したAndroid 7.1(開発コード名:Nougat)採用スマートフォン(スマホ)「X1」(シャープ製)を2017年6月下旬以降に発売すると発表しました。
Android Oneシリーズはオペレーティングシステム(OS)としてほぼカスタマイズされていないAndroidを搭載し、その動作や定期的なセキュリティアップデートを保証したリファレンス端末的な立ち位置で販売されますが、本機はAndroid Oneの仕様に準拠していながら指紋認証センサーやFelicaを搭載しており、比較的高性能なシリーズ最上位モデルという位置付けの端末です。
今回製品発表に先駆けて行われた記者説明会にて実機に触れる機会がありましたので写真とともにご紹介します。なお、端末の詳細なスペックなどはこちらの記事をご覧ください。
■Android One準拠でもFeliCa&指紋認証搭載!もちろんアップデート保証付き
本機最大の特徴はやはりFeliCaの搭載です。これまでAndroid One準拠の製品は常に最新のAndroid OSを安全に利用するためのアップデートを保証する必要から、大きな独自機能の追加は避ける傾向がありました。本機では日本の独自規格であるFeliCaに対応することで国内での利便性が大きく向上していますが、Android Oneとしての規格やアップデート対応などは問題なくクリアしているとのことです。
日本独自仕様と言えば、ワンセグに対応している点も注目です。これまでの機種では日本初のAndroid Oneとなった同じY!mobile向けのシャープ製「Android One 507SH」が対応していましたが、本機でもワンセグ搭載に。こちらもOSのアップデートなどに影響がありそうな部分ですが問題はないとのことです。
本機のもう1つの特徴が指紋認証センサーの搭載です。本体正面下部に大きめのセンサーが配置されており、端末のロック解除などが簡単に行なえます。
■安心のロングライフ設計と「お風呂対応」になった防水防塵設計も魅力
本体機能では最長4日以上もの駆動を可能とするロングライフ設計が売りの1つです。大画面でも低消費電力を実現するIGZO液晶ディスプレイと大容量の3900mAhバッテリーを搭載し、長時間パワフルに利用できます。
またIPX5/IPX7相当の防水性能とIP5X相当の防塵性能を搭載し、さらに公式に「お風呂対応」となってより使いやすくなりました。
■3つの購入者特典で初心者でも安心。コラボモデルのスマホケースも用意
このほか本機を購入した人に「Googleサービスの便利な使い方ガイド」や「Android One X1活用ガイド」の2つの小冊子とGoogel Playクーポン1,000円分が特典としてプレゼントされます。
Android Oneには通信キャリアが用意する便利なアプリなどが最低限しかインストールされていないため、初心者には少々扱いづらい印象があります。そういった不安を払拭する意味でもこれらの小冊子はとても良い施策だと思われます。
■malamuteコラボのスマホケースを用意。X1をオシャレに持ち歩こう
Y!mobileではユーザーからの声として「スマホケースの種類が少ない」という不満を受け、スマホケースや画面の保護シートなど多くのバリエーションをラインナップしています。
とくに女性向けのスマホケースとしてはファッションブランド「malamute」とのコラボレーションモデルを用意。フリップケースが1種類(wavy border)、ソフトケースが2種類(warp check、ajisai)となっています。
■無駄のないリファレンス・デザインと日本独自仕様の見事な融合
新興国向けのエントリーリファレンスとして誕生したAndroid OneもOSの高機能化とともに世代を重ねて成熟度が増し、ついにFeliCaや指紋認証機能まで搭載されるようになりました。
もはや一般的なAndroidスマホと比較して性能面でも機能面でも大きく見劣りする部分はなく、それでいて高いICTリテラシーを有する層にとって邪魔者扱いされがちだった通信キャリアのアプリなどが最小限に抑えられた本機は、Y!mobileのシンプルで低く抑えられた料金プランとともに大きな魅力を放っています。
コラボレーション企画として女性向けのスマホケースをラインナップしてきたことも大きな変化です。これまでAndroid Oneと言えば玄人好みの端末シリーズであり、その印象や立ち位置から主に20代から30代の男性がターゲットのように思われてきましたが、「大人の女性」をターゲットとした施策からは、そのユーザー層の裾野を広げたいという同社の思惑が見て取れます。
なお、先日発表された「Googleアシスタント」にも対応が予定されており、ここでも最新のGoogleサービスを十分に楽しめる端末となっています。常に最新のOSを最新のサービスとともに楽しみたいという層には非常に魅力的な製品ではないでしょうか。
記事執筆:あるかでぃあ
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