はがき値上げで脚光!ミニレターって知ってました?
52円から62円に。今月1日はがきの値段が上がりました。消費税率の引き上げを除くと23年ぶりの値上げ。この値上げで、にわかに脚光を浴びる商品が出てきました。それが”ミニレター“。これ、知ってましたか?(ネットワーク報道部・飯田暁子記者 宮脇麻樹記者)
「コンビニで10円切手買って(52円のはがきに貼って)はがきを出そうとしたら、売り切れだった」。「10円切手、在庫切れって言われた」。値上げから1週間が過ぎ、ネット上にさまざまな投稿が出ています。10円の値上げ、余波が広がっています。
10円切手売切れの声も
「コンビニで10円切手買って(52円のはがきに貼って)はがきを出そうとしたら、売り切れだった」。「10円切手、在庫切れって言われた」。値上げから1週間が過ぎ、ネット上にさまざまな投稿が出ています。10円の値上げ、余波が広がっています。
“にわかに脚光” 知ってました?
「経費削減になる!」「みんな使おう!」(ツイッターより)。はがきが62円になったことで、こうしたつぶやきが出て、にわかに脚光を浴びている商品があります。
それがこちら、“ミニレター”。知ってますか?。
私たちも小学校や中学校時代に1回使ったくらいでご無沙汰の商品です。これ、いわば「切手+便せん+封筒」。62円の切手が印刷されていて、中を開くと、便せんになっています。
そこに30行以上の文章を書くことができ、のりで封をしてそのままポストに出せます。今回の値上げで、はがきと同額になったことで注目され、「(同じ値段で)はがきの3倍、書くことができる!」という声が出ています。そしてはがきにない利点に気づいた人もいます。
私たちも小学校や中学校時代に1回使ったくらいでご無沙汰の商品です。これ、いわば「切手+便せん+封筒」。62円の切手が印刷されていて、中を開くと、便せんになっています。
そこに30行以上の文章を書くことができ、のりで封をしてそのままポストに出せます。今回の値上げで、はがきと同額になったことで注目され、「(同じ値段で)はがきの3倍、書くことができる!」という声が出ています。そしてはがきにない利点に気づいた人もいます。
写真6枚送れそうです
実はミニレター、25グラム、厚さ1センチまでなら写真やチケット、メッセージカードなどが同封できるんです。「同封できるなんて知らなかった」というつぶやきも登場。定型郵便物=25グラム82円。ミニレター=25グラム62円!お得です!。
そこで、写真だとどれだけ送れるのか、早速実験。
まずミニレターの重さ、計ったら4.5グラム。写真は1枚当たり3グラムほど。写真、6枚程度はこれで送れそうです。
また、「何よりむき出しのはがきと違って“封“ができる。みんな使ってみようぜ!」といった声も。書いた内容、確かにちらっとでも見られたらイヤなこと、ありますね。
そこで、写真だとどれだけ送れるのか、早速実験。
まずミニレターの重さ、計ったら4.5グラム。写真は1枚当たり3グラムほど。写真、6枚程度はこれで送れそうです。
また、「何よりむき出しのはがきと違って“封“ができる。みんな使ってみようぜ!」といった声も。書いた内容、確かにちらっとでも見られたらイヤなこと、ありますね。
○○ファンも企業も大騒ぎ
はがきの値上げに、悲鳴の声もありました。隣の同僚です。
「懸賞に応募するのが趣味なんです。でも、もう、はがきで応募するのはやめようかなと思って」。
私も子どもの頃、雑誌の読者プレゼントがほしくてはがきを送ったことがあります。値上げの影響、懸賞の情報を集めた雑誌の出版社に行って、私、確かめてみました
「懸賞に応募するのが趣味なんです。でも、もう、はがきで応募するのはやめようかなと思って」。
私も子どもの頃、雑誌の読者プレゼントがほしくてはがきを送ったことがあります。値上げの影響、懸賞の情報を集めた雑誌の出版社に行って、私、確かめてみました
“節約派”と”前向き派”
3年前、消費税が8%になった時は2円の値上げ。しかし今回は10円。編集部の橋本浩子さんは、「去年12月に値上げが発表されたときは、『一気に10円も高くなるなんて』と編集部も読者も驚きました。それ以降、大騒ぎが続いています」と言います。何しろ懸賞が好きな人はひと月に100枚はがきを出すのは“当たり前“。「達人」と呼ばれる人たちは月200枚は出すそうです。
「こうなったら値上がり前、5月31日までに気になる懸賞にかたっぱしからはがきを送ることにした」という節約派。逆に「値上がりで応募が減るこの後1、2か月は、懸賞が当たるチャンス!」という前向き派。さらに年賀状は52円に据え置かれたことから、「お正月の懸賞で一気に勝負」という戦略派まで大騒ぎの声はさまざま。
「こうなったら値上がり前、5月31日までに気になる懸賞にかたっぱしからはがきを送ることにした」という節約派。逆に「値上がりで応募が減るこの後1、2か月は、懸賞が当たるチャンス!」という前向き派。さらに年賀状は52円に据え置かれたことから、「お正月の懸賞で一気に勝負」という戦略派まで大騒ぎの声はさまざま。
橋本さんによると「30代以上の読者は、インターネットよりはがきで応募できる懸賞を選ぶ人が多い」とのこと。はがきは商品への思いを書き込んだり、カラーペンなどで色をつけたりして、ほかの人との熱意の差を伝えることもできます。
「大量に出す人は、はがき代を抑えながらどうやって当てていくか、さらに知恵を絞ることになると思います」と話していました。
「大量に出す人は、はがき代を抑えながらどうやって当てていくか、さらに知恵を絞ることになると思います」と話していました。
企業だって困っちゃう
橋本さんは、「応募キャンペーンを行う企業側も、はがきの値上げを心配している」と言っていました。なぜ?。それははがきでの応募数がさまざまなバロメーターになっているからだそうです。
例えば“新しい商品への関心”、例えば”たくさんの費用をかけて実施したPR戦略の成否”。こんなことをはかる指標の一つがはがきの応募数なんだそうです。以前と比べてどんな傾向なのか、10円の値上げで比べづらくなっているようです。
例えば“新しい商品への関心”、例えば”たくさんの費用をかけて実施したPR戦略の成否”。こんなことをはかる指標の一つがはがきの応募数なんだそうです。以前と比べてどんな傾向なのか、10円の値上げで比べづらくなっているようです。
心配無用
話は元に戻りますが、52円はがきをお持ちの方、心配なさそうです。10円切手はコンビニなどでは品切れのケースがあるようですが、郵便局は「基本的に10円切手は切らさない」ようで、都内の複数の郵便局に電話したところきちんと用意されていました。
そしてミニレター、登場したのは実は昭和41年。ことし51歳になる商品です。はがきの値上げで果たして遅咲きの人気商品となるのでしょうか。
そしてミニレター、登場したのは実は昭和41年。ことし51歳になる商品です。はがきの値上げで果たして遅咲きの人気商品となるのでしょうか。