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話し合いが終わりました。

謝罪を頂き、こちらもこのような形を取ってしまった事をお詫びし、和解となりました。


●桜色フレンズを最終回まで連載
 (本来私が予定していた結末とは異なりますが、今回の事が起こる前から決まっていたものです)

●単行本を発売

●色紙は期限通り提出

●ツイートした通り、商業から撤退


というのが今後の方針です。

私も、酔狂でツイッターという公の場で発言した訳ではありません。
どのような結末になっても、
商業、少なくとも今の出版社とは一緒に仕事をしないと始めから決めていました。

ですので、

前回のツイートと変わらず、
「商業から撤退」という意志が変わっていないのは、
謝罪や誠意が足りない等の理由では、決してありません。
きちんと話し合い、十分な謝罪をして頂きました。

担当を変えるというお話も出ましたが、
今の担当さんだからやってみようと思って始めた仕事。
意味のない事だと思い、お断り致しました。

今回のいざこざが漫画に対するスタンスの違いで起こったものであれば、
それで解決したかもしれません。

ですが、私が抱えていた悩みは、
どの会社でも問題になるような、社会人として基本的な事ばかりです。

勿論私も社会人として成熟した人間では、全くありません。
失敗や穴だらけです。
だから、一度や二度どころか、同じ過ちを何度繰り返されても、
こちらから再度確認やお願いはしても、怒りはしませんでした。

が、色紙で何の対策も取らない事と、あるお話を切っ掛けに我慢の限界が訪れ、
一連のツイートに繋がりました。


同じ職種でも、それぞれ会社によって考え方、
許されている事と許されていない事にも違いがあります。
人は所属している団体に、多かれ少なかれ必ず染まり、それが些細な事からも滲み出ます。

それも踏まえ、
誰も咎めずに来たという事は、
私が業界の常識に染まらない限りは、誰に変わっても一緒だと判断しました。

それに、担当さんとは社会人としての相性が最悪だったとはいえ、
漫画に対する考え方の相性は、とても良かったと思っています。
だからこそ私は桜色フレンズのお話を受けましたし、今まで我慢も出来たんです。

今回、このような方法を取った漫画家であるにも関わらず、今後のお話も頂きました。
暫くは、とお断りしましたが、
もし万が一今の出版社と仕事をする機会があれば、同じ担当さんが良いと私は思っています。

ただ、
今は確実に、はっきりと、
『出版社と仕事をするのは当分こりごりだ』と思っています。

ですがその一方で、自己満足で終わらない漫画を作るには、
やはり商業で編集者という名のプロと仕事をしなければ難しく、
成し遂げるには素人である方が何百倍も何千倍も努力と自制が必要だとも思っています。

なので正直、私にも今後どうなるか解りません。

こりごりと言いながら、相も変わらず
今の自分が出来る限り最高の漫画を描きたい!
そして描いたその先の未来で、もっともっと凄い漫画を描きたい!
とも考え続けているからです。

アホです。



長くなりましたが、桜色フレンズの最終巻を出し終わって暫くは、
漫画のお仕事はお休みしようと思います。
(個人で漫画を描くのは休みません!)

私自身、
大人になってからようやく漫画道具を揃え、処女作の桜色フレンズを描き、
漫画を描き始めて1年も満たない間に声を掛けて頂いたような、意味の解らんド新人です。
漫画に対する考えを育てる時間も、
覚悟も何もかもが足りなかったと思っています。

漫画家どころか、漫画描き人生2年目のひよっこ。
まだまだまだまだこれからです。

描いて描いて描いて、
暫く、自分の漫画への思いを見つめ直します。


「僕のせいで才能を潰してしまうのは」と言われましたが、
WEBという媒体がある時代に生まれた私が、
今後WEBに限らずどこの場にも1ページも発表せずに消えていくとしたら、
それは編集者のせいでも、出版社のせいでもないと思います。
乱暴な言い方をすれば、プロになりたいと、お金を稼ぎたいと思いさえしなければ、
いくらでも出版社や編集者を無視出来る時代です。
諦めるのも、チャレンジするのも、
タダで湯水の如く宣伝、発表する場がある以上、
漫画を描かない責任は全て漫画を描く人間にあると、私は私に対してのみ考えています。


もし今後、
再び商業でお話を頂く事があれば、
そうならなくても個人で作品を発表した際も、

応援してくださいとは言いません。


ただ純粋に面白いと思って楽しんで頂ければ、十分です。





沢山のご心配をおかけして申し訳ありません。
ここまで読んで下さって、ありがとうございました。


佐倉 色

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