豊洲移転案もデメリットがこれほど多いのだから、小池都知事に頑張って
もらって「動き出した公共工事を止める」という事例を作ってもらいたい。
2017年6月10日 土曜日
◆ぐっちーさん「豊洲移転など、ありえない!」 築地なら都の負担ゼロ、家賃も入るのが常識 6月9日 阿部崇
山口:ずいぶん不透明だし、まるで「収益は求めなくていい」と言っているような会計制度ですね。いかに公共事業といえども、いまや効率的な運営をして経営的に自立しないと許されない時代になってきています。50年前ならいざ知らず、なんとも時代遅れというか……。
僕は卸売市場の専門家じゃありませんが、一連の議論を聞いていると、どうも築地市場が持っている機能について、きちんと評価されていない気がしてならないんですよ。
というのも、築地はよくパリの市場なんかと比較されたりするけれど、僕に言わせれば、まったく違う。海外の市場は言ってみればただ品物を並べて売っているだけ。築地には仲買という「目利き」がいて、よりよい食材を集めている。さらにその確かな目を頼りに一流の食材を求めるおすし屋さんやら料理人が集まってくる。いわゆる「食材のプロたちの交流・情報交換」を行う機能がある。こんな市場は、世界中探してみても築地だけだと思う。
竹内:豊洲に移転すると、一気に家賃が上がり、潰れる仲買が続出するといわれています。結局生き残れるのは、資金力があって豊洲の近くに大きな冷蔵庫を構えられるところだけだろうと。
「豊洲に移ったら仲買の半分は廃業に追い込まれる」
山口:僕も行きつけのおすし屋に聞いてみましたが、「豊洲に移ったら仲買の半分は廃業に追い込まれる」と言っていましたね。そうなると日本のすばらしい食文化が危機に瀕しますよ。
竹内:都内のすし屋やレストランの人たちが市場に行けなくなり、スーパーで食材を仕入れざるをえなくなるかもしれませんね。
山口:おっしゃるとおりです。たとえば「高級スーパーの紀ノ國屋で魚を買ってきてすしを握る」、みたいなことになっちゃう。豊洲への移転が招く仲買の廃業による経済的損失と食文化が被るダメージは計り知れませんよ。
竹内:豊洲に移転しても毎年140億円前後の赤字が垂れ流されることになるし、築地が持っていた仲買の機能の大半が失われる。だったら築地を改修して使い続けたほうがいいだろうという案を、私たちPTは提案しています。
山口:PTの提案にまったく同感ですね。今までの公共事業は、動き出したら絶対に止まらなかった。途中でどんなに「ひどい計画だ」と思っても、最後まで行っちゃう。そして完成してから、「どうしよう」となる。この豊洲移転案もデメリットがこれほど明らかになっているんだったら、小池都知事に頑張ってもらって「動き出した公共工事を止める」という事例を作ってもらいたい。
山口:もう一つ思うことは、築地はあんなにすばらしい場所に立地しているんだから、改修案も民間と組み合わせようと思ったら、絶対に資金を出す民間企業が出てきますよ。
都の役人たちからなる「市場のあり方戦略本部」が出している資料を読むと、「豊洲を整備したのに、さらに築地を改修したらまた莫大な資金がかかる」と主張しています。しかし、PTも提案しているように、築地に造る新市場に商業施設を抱き合わせるような計画にすれば、都側が腰を抜かすほど、資金を出す民間がわんさと出てくるはずです。だって銀座のすぐ隣ですよ!??使えない施設を造ってしまった豊洲にはおカネを出す民間は出てこないと思うけど、築地は場所も場所、しかも今から造るということだから、事情がまるで違います。
竹内:私たちも築地の改修はPPP(官民パートナーシップ)を利用して行えば、都の負担も少なくて済むと言っているんですけど、都側からはなかなか賛同の意見は出てきません。市場のあり方戦略本部は、「豊洲移転をやめたら大変なことになる」(編集部注:借金の繰り上げ返済や補助金の返済などで2019年度にも資金繰りが行き詰まるなど)ということだけを強調しています。
築地なら全て民間資金で開発、豊洲の費用も15年で回収
山口:彼らが作成した資料を見ると、築地の改修案に対しては「現状のまま、巨額の資金を提供できる相手を見いだすことは厳しい」なんて書いている。だけど僕に言わせれば、厳しくもなんともない。
たとえば、シンガポール政府なんかが、すぐに飛びついてくると思いますよ。僕はかつて投資銀行でGIC(シンガポール政府投資公社)の、日本での窓口を担当していたのですが、そのときはちょうど東京の汐留の再開発が始まる頃でした。
僕自身は「こんな辺鄙(へんぴ)な土地は手を出さないほうがいいだろう」と思っていたのに、シンガポール政府関係者に話したら「絶対に欲しい」と言う。実際、シンガポール政府は汐留に多額のおカネを投じて、広大なエリアを権利を押さえて開発に乗り出しました。今では、あの界隈で莫大な家賃収入を得ています。築地だったら汐留以上の価値があるから、民間だって外資だって放っておくはずがないですよ。
竹内:「築地を改修するとさらにおカネがかかる。どうするのか」とさんざん言われていますけど、山口さんの話を聞いたら、気持ちが楽になってきました(笑)。
山口:もっと言えば、PTのプランだって、都の予算を800億円以上もつぎ込んで改修しようというアイデアですよね??でも、築地市場のリニューアルだったら、都のおカネなんて一銭もいらないですよ。全部民間資金でできます。
竹内:そういう発想はありますね。全部、民間資金でできますか?
山口:もちろんです。東京都は築地市場の土地を売らずに、民間におカネを出させて市場改修をしつつ、商業施設建築をさせる。その後は都には地代まで入ってくることになるんだから、彼らにしてみれば何も問題はない。オイシイだけの話なんです。
竹内:そうか。土地も売らなくてもいいわけですね。
山口:豊洲の整備にかかった約6000億円は、築地のリニューアルによる民間からの収益があれば、15年ほどで回収できます。
竹内:そんなに早く回収できるんですか。
山口:築地の立地にはそれくらいの価値があります。金融マンの立場から見れば、都側が出している資料を見るかぎり、彼らは築地の価値をまったく算出していないし、その価値をわかっていない。ただの土地じゃない。築地にはそれ以外の付加価値がたくさんあります。銀座の隣ですから、うまく活用すれば兆の単位のカネを生める価値があるわけです。そこを理解しないで、「単なる市場の移転問題」ととらえてしまうと、莫大な価値を持つ都民の大切な資産を、みすみす失うことになってしまいかねませんよ。
(私のコメント)
小池東京都知事の支持率が落ちてきていますが、どうしてなかなか決断できないのだろうか。豊洲はどう見ても豪華絢爛過ぎてコストがかかりすぎる施設を作ってしまった。ゼネコンのいいなりに作ったからでしょうが、ハコモノにかかる費用の大きさになぜ気がつかないのだろうか。
まるで巨大なコンピューターセンターのような、建物全体が冷蔵庫のような作りになっており、電気代だけでも相当かかりそうな建物だ。この巨大なコンクリートの建物は東京都のムダの象徴であり、豊洲移転を強行すれば無駄の象徴として語られるようになるだろう。一旦築地を手放してしまえば二度と戻っては来なくなる。
確かに築地は銀座の隣に有り立地条件は最高であり、都心の残されたまとまった土地はなかなか見つけにくくなりました。だから石原元都知事も築地の再開発で目をつけたのでしょうが、築地市場を改修する案は何度も検討されたが潰された。都議会の議員さんたちは都議会のドンには逆らえない。反対するのは共産党くらいだ。
そこに小池都知事が登場して、都議会のドンは退場したが、豊洲移転問題は小池都知事もなかなか決着がつけられず、ズルズルと先送りにされている。判断基準がはっきりしないからですが、市場としてのランニングコストを考えれば豊洲移転は失敗に終わるだろう。
しかし豊洲には既に6000億円も使われており、豪華絢爛な建物が残されている。中央卸売市場がこれたかどんどん拡大していく状況ならわかるが、現実にはどんどん縮小してきている。食品の流通ルートが多様化してきて、中央卸売市場は将来的にはいらなくなるかもしれない。
現在ある豊洲の巨大な建物は、物流センターとして改修すればそのまま使えるようになるだろう。東京の郊外には巨大な物流センターがいくつも作られていますが、都心近くにできれば配送にも便利になる。東京都が民間の宅配業者に貸し出せば借りては見つかるだろう。
築地なら銀座駅から歩いていけるし、豊洲となると、さらに「ゆりかもめ」に乗って行かなければならない。これでは寿司屋の旦那も寿司ネタを買い出しに行けなくなる。築地の移転問題は都議会と東京都の機能麻痺の象徴のようなものであり、7兆円という巨大予算に群がる欲望の塊と化した。
山口氏が言うように、「動き出した公共工事を止める」ということはなかなか難しい。利害関係者が網の目のように絡まっているからですが、小池都知事の登場によって流れが変わるかと思われましたが、小池都知事も決められない都知事になってしまったのだろうか。
7月2日から都議会議員選挙が始まりますが、豊洲問題が争点になるだろう。小池都知事は築地改修の判断をして選挙に打って出るべきだ。それで勝てば築地を改修を進めればいいし、負ければ豊洲に移転を決めたのは都民の判断だということで問題は収まる。多分豊洲移転中止を決断すれば「都民ファースト」が勝つだろう。
森友学園、加計学園の件を見る限り、現安倍政権はこういった問題に積極的に加担することがあっても、その逆はありません。
都民の税金を無駄遣い。都民のために税金を使えと言いたい。ハコモノばかり作ってけしからん!(怒)
■中央卸売市場は必要か
https://www.nagaitoshiya.com/ja/2017/tsukiji-wholesale-fish-market/
住宅にしろ自動車にしろ生保にしろ、何かを買おうとして営業マンに相談すれば、大概こちらの希望以上の仕様で予算オーバーの見積もりを提示するモノだ。
高くてもいいものは売れたバブル時代の感覚は捨てて、関西のオバちゃんの様に値切って、安くて悪くないもので済ませればいいのに。
それを多くの分野に広げて、特定の業種ばかりが潤うような公共事業ではないものにすべし。
国立競技場にしてもレガシーを追い求めて豪華なモノもいいが、伊勢や出雲の式年遷宮の様に、数十年毎に建て替えることを前提とした簡素で継続性のある公共事業もまた、企業にとっては将来的な経営見通しが立て易く、従業員の確保や育成に繋がるのではないかと思う。
自然災害の多い日本ならではのやり方を模索して欲しい。
https://pbs.twimg.com/media/DB4WCxaU0AIa4oc.jpg
(実際には、左翼のフリをしないと生きていけないか、芸術的才能の無さを≪左翼イデオロギー≫をアクセサリーにして、もっともらしく飾りたてているに過ぎない。
しかも、互いに分かっていながら言論の自由を行使すると生きていけない卑しいことこの上ない”芸大部落”を形成し、棲息しているらしい。
NYに居を構え、日本国には納税しない反日売国ゲイジツ家・坂本龍一はたいした実力も無いのに<芸大>の権威と左翼の衣でのさばっている典型だ。騙されてはならない)
都民ファーストの候補「ワンボイスでいくべき」
>前衆議院議員/杉田水脈(みお)
「NHKの資金がヨーロッパで反日宣伝に使われている」衝撃の事実!【百田尚樹】
https://www.youtube.com/watch?v=cBOgpZHnmcY