こんにちは、元美容師のいっしー。です
元美容師の目線で【職業:美容師】についてお話します。
一般的に美容師の仕事内容は「カットやカラーの施術を行い技術を提供する事」と思われていますが実は違います。
美容師の仕事は「カットやカラーの技術を通じて人を喜ばせる事」が本来の美容師のあるべき姿です。
元美容師のぼくが「美容師という職業を選んで本当に良かったなあ・・・」と感じた瞬間をご紹介します。
相手の気持ちを考える力が身につく
美容師は技術うんぬんの前に、人に気を遣えないと話になりせん。
お客様の行動一つ一つを注意して観察しています。
物理的な距離感はパーソナルスペースを意識しなくとも身に着けますし、頻繁に来てくれるお客様なら、前回のネイルの柄まで把握しているでしょう。
暑がりなお客様ならエアコンが近い席にご案内し、シャンプー後頭が頭皮が濡れた状態では冷えすぎてしまうので、エアコンから少し離れた席にタイミングを見て移動します。
こんなの初歩の初歩です。
そして「相手の気持ちを考える力」が生きるのは職場だけではありません。
女性と歩いているときは道路側を歩かせない、どこか席に座るときは隣が男の人にならないように配慮する。この考え方が当たり前の様に日常生活で自然と出てくるようになります。
恐らく人に対して気遣いを自然にやるので「美容師=モテそう」というイメージが付いたんじゃないかな~って勝手に思ってます。
お客様の喜んでいる姿が美容師最大の喜び
美容室で「今日はどうしますか?」と聞かれても
「え・・・まぁスッキリ目で短すぎない様にお願いします・・・」
位しか言えませんよね?自分の要望を美容師に伝えるのって、なんか恥ずかしいというか・・・要望をうまく伝えるのはとても難しいと思います。
これは貴方だけが感じている事ではありません、みんな同様に感じていることなので気にしないでください。
むしろここからが美容師の腕の見せ所です。
お客様が【言葉に出来ないけど求めている事】をいかに再現していくかが【上手な美容師】と【下手な美容師】の分かれ道です。
「前髪どうしますか??」
「あっ、目にかからない位でオナシャス・・・」
~チョキチョキ~
「この位でいかかですか?ニッコリ」
「あっ、いいですね・・・!(短いよ・・・!!)」
この場合は完全に美容師側の実力不足です。お客様の頭の中にある要望を引き出せていません。
自分の施術に満足して頂けた場合は、明らかにお客様の表情が全然違います。この感覚は美容師全員が理解してくれると思います。
お客様が「満足して喜んでいる表情」を引き出せたとき、ぼくは「美容師という職業は本当に素晴らしいな」と思いました。今でも鮮明に覚えています。
両親の髪を切ることが出来る
ぼくは昔から成績も素行も良くありませんでした。
大学に行ける頭も無く、ただ憧れだけで美容師の世界に飛び込んだ身です。
両親はぼくのやりたい事を応援して、専門学校に快く進ませてくれました。
そして技術を身に着けて「お父さん」と「お母さん」の髪を切れるようになりました。
お父さんはまだ恥ずかしがってたまーにしか切らせてくれませんが、お母さんはいつも「こんな感じで切ってくれない?」とノリノリで頼んできます。
これでぼくも、少しは親孝行出来たのかな~と感じる瞬間ですね。
まとめ
先日、こんなエントリーを書きました。
今読んで頂いてる「美容師の素晴らしい所を語る」と先日の「美容業界の嫌いな所を暴露する」は両方共ぼくの本音です。
そして、沢山のご意見を頂きました。
中でも特に嬉しかったのが超有名美容室「air」の「木村直人」さんから言及を頂いたことです。
木村直人さんは、日本一有名な美容師ブロガーで月間200万PVを叩きだす方です
引用してご紹介します
読んでみました。
美容師の人なら怒りそう…w
とは、思ったもののまだまだ表面じゃないのこれ。
もうちょっと深いとこ期待していたのですが、多分早めに抜けたからなのかエグめの所もうちょっと見てみたいですね。
ただ、上手なのは総括的に見ていて、有名サロンがどうとか地方がどうとかってワードが出てこず、ネガティヴにはあんま感じませんでした。
語気の強めなワードで釣っているのか、何も考えてないのか不明ですが、面白いな。と…
まっすぐ読んでしまうと同業だと感情的になってしまうかもですが、距離を置いて読むと面白いですね。
ちょっと今後もチェックしてみようと思います。
嬉しいお言葉ありがとうございます。
ぼくなんかは、美容師としてもブロガーとしても木村直人さんの足元にも及ばない存在です。
しかし、日本のトップクラスの美容師でも「まだまだ表面じゃないのこれ」とおっしゃっています。
やはり美容業界全体が感じている事なんでしょうかね。
またねbyいっしー。