(みね子)谷田部みね子ワン入ります!
(省吾)はいよ!谷田部みね子ワ…あ?
(元治)ん?
(秀俊)は?せっかく就職が決まったと思ったら何か問題があるみたいですよ。
(高子)いち子今日もかわいいね。
もしかしてこの人が何かを?・「Ponponpon…」・「愛の言葉をリル」・「シャイなハートがドキドキ」・「あの日観てた“サウンド・オブ・ミュージック”」・「瞼閉じれば蘇る」・「幼い頃の大事な宝物だけは」・「ずっとこの胸に抱きしめて来たのさ…Ahah」・「夜の酒場でLonely」・「あの娘今頃どうしてる?」・「さなぎは今、蝶になって」・「きっと誰かの腕の中」・「肩寄せ合い声合わせて」・「希望に燃える恋の歌」えっ何?うちで働くことになったの?そうなんですよ!たった今!そう?はい!私頑張ります!頑張ります!よろしくお願いします!頑張ります!うれしいです!頑張ります!あっ「頑張ります」はもう言ったか。
えっと…頑張ります!あ〜そうかぁおうよろしくな!はい!
(秀俊)ホールやるの?そうなんですよホール!かっこいいですよねホール。
やった!うれしい!そんなに喜んで頂けるなんて。
参ったな。
えっ?えっ?あっいやいやそうじゃなくて。
はい?俺今忙しい時調理場とホールと兼任だからさ誰でもいいからホールに人が入ってくれたら調理場にずっといられるから本当誰でもいいから来てほしかったんだ。
フフフうれしい。
誰でもいいから…?
(秀俊)うん頑張って。
はい。
(秀俊)いつから?えっとそれはまだこれから。
私は今からでも!
(秀俊)本当に?はい!高ちゃんのOK出たん…だよ…だよね?何ですか?それ。
(秀俊)えっまだなの?えっ?え〜!えっ?えっえっ?
(鈴子)そこが問題なのよ。
(省吾)うわっ!すみませ〜ん。
美容室混んじゃってて。
どうも。
どうかな?これはやりらしいんだけど。
へぇ〜!えっ?何?変?いや。
私も変かなとは思ってたけどそんなに?ちょっと行こう行こう。
ちょっとね。
どこに?
(鈴子)外に…。
えっ?変?アハハハハハ!落ち着いて聞いてね。
はい。
うん。
一つ言い忘れたことがあるの。
はい。
うちの店のホールには最終面接っていうのがねあるのね。
あ…あぁ最終面接ですか。
そっか。
ということはまだ採用ってことではないですよね?そうなのよ。
ごめんね。
もうごめんごめんごめん。
…であのどんな?高ちゃんの面接。
はい?え〜っとつまりねうちのホールに入るには一番高ちゃんと一緒にいるわけでしょ。
同じ仕事をするわけじゃない?なるほど。
でしょ?分かります。
だからね私が勝手に決めるわけにはいかないわけ。
一番一緒にいて一緒に働く人間がねどう思うかってことがね大事だからね。
なるほど。
でも私高子さんとはうまぐやっていげるっつうか何か自信があるっつうか!アハハ!あんたにあってもねぇ。
はい。
そもそもそういうことじゃないのよねえ。
つまりね高ちゃんはうちでは看板娘なわけ!分かる?はぁ娘…はい。
…でしかも嫁入り前なんだあの子は。
あっそうなんですね。
そうなの。
だから看板娘の座を奪われたくないわけ。
分がる?はぁ…。
要するに自分よりいい女がホールにいるってことは認められないわけなの。
分かる?ということは最終面接は…。
自分よりいい女だと思ったら…。
思ったら…。
採用はなし。
えっ!?
お父さん。
何ですか?その条件は。
しかも今私はどういう顔をしたらいいんでしょうか?その条件を聞いて「それなら私はダメですね〜」という顔もできませんし「それなら私大丈夫ですね〜」という顔も女性としてはやはりなかなかできないし…。
顔が動かせません…
こんにちは。
こんにちは。
高ちゃん!今日もきれいだね!何も出ないよ〜!
(秀俊)厳しいですかね?彼女。
どうだろうな…。
何年も合格者出てないからなぁ。
そんなに?数々の美人が…。
通り過ぎてったもんなぁ…。
ですよね…。
そうなんですか?回想不採用です。
え…?私が不採用…?はい不採用です。
私ここで働くの夢みてたんです。
あなた自分でモテると思ってるでしょ?いや思ってない…。
(高子)自分のことかわいいって思ってるでしょ?不採用です。
ん?えっ終わりですか?終わりです。
いやいやいやそんなだって…。
えっ15分も話してないですよね。
15分で十分。
大体何ですか?そんなださい格好して…。
不採用です。
えっ?でも私お料理だって得意ですし…。
髪が長すぎる。
不採用です。
えっ?えっ?えっ?不採用です。
ありがとうございました…。
(ため息)
(ため息)ごめんね。
最初はね本当にあなたが…。
「あなたが」っていうのは高ちゃんのことね。
「あなたが一緒に働くんだからあなたがいいと思う人にしなさい。
だから私はあなたに一任するよ」って言ったのよね。
そういうのってねあれでしょう?経営者としてはなかなか潔いことでしょう?筋が一本通ってるでしょ?でしょ?はい。
フフフそうだよねえ。
はい。
それがね何だかいつの間にかこんなことになっちゃってね…。
何だかね…。
でもまぁあの子も長いし…。
職場で女同士の闘いなんてのも嫌でしょ?はい。
私よく分かんないのよね。
あの女同士の闘いっていうのかしらそういうのあんまりなくて。
ハハハ!子どもの頃からねかわいくてね私。
フフフ!町内の人気者だったのよ。
この辺りの。
お父さん。
何だか話が違う方へ行ってしまっているような気がします。
この話必要でしょうか?
へぇ…。
話それちゃったね。
あぁ…。
ごめんごめん。
いいえ。
とにかく頑張って。
あの…何をどう頑張ればいいんでしょうか?分かんない。
そうですよね…。
頑張れみね子ちゃん。
やれるだけのことはやってみます。
(元治)大丈夫なんじゃねえの?怖い。
頑張ってくれみね子ちゃん。
はい…ハハハ…。
高ちゃん。
はい。
みね子ちゃんをねホール係で雇おうかなと思ってるんだけど。
ほぉ…。
よろしくお願いします!へぇ…。
(高子のせきばらい)ここで働きたいんだ?はい。
ふ〜ん…。
あのね。
あんみつ食べる?え…?高ちゃん!それって…。
えっ?何?
(元治)「あんみつ食べる?」ってことは…。
えっ?えっえっえっ?ひょっとして…。
採用だな採用だな採用だな…。
(笑い声)「あんみつ食べる?」は採用?そういうこと。
本当に!?えっ?やった!やった!ヒデあんみつ頼んできて!はい喜んで!よかったよかった!みね子ちゃんすごいな〜!大したもんだよ!まぁねいざとなったら鈴子命令で採用しようかと思ってたんだけどね。
(省吾)何だそうなのかよもう。
先に言って下さいよ。
あ〜ごめんごめんごめん。
でもねできればねそうじゃなくてね。
うんフフフ!
(秀俊)頼んできました!ありがとう。
あの…ちなみに…えっと…。
合格の決め手はどういったところだったんでしょうか?ん?聞く?お前それ。
ん?あのさ!そういう噂があるのは知ってたけど…。
えっ?みんな私が自分よりいい女は落としてるって本気で思ってたの!?違うの?なっ!何ですか鈴子さんまで!いや俺はそんなふうには思ってなかったけどね。
(元治)え〜!
(鈴子)何よあんた自分ばっかり。
(省吾)いやいやいやいや。
違うんですか?そんなわけないでしょう。
純粋に一緒に働きたい人かどうかそれを見てただけ。
やれやれ長い一日でしたね。
先に言って下さいよ…。
でもよかった。
2017/06/07(水) 12:45〜13:00
NHK総合1・神戸
連続テレビ小説 ひよっこ(57)「谷田部みね子ワン、入ります」[解][字][デ][再]
鈴子(宮本信子)に「すずふり亭で働かないか」と勧められたみね子(有村架純)。しかし高子(佐藤仁美)が帰ってくると、鈴子は急に慌てた様子でみね子を連れ出し…。
詳細情報
番組内容
鈴子(宮本信子)に「すずふり亭で働かないか」と勧められたみね子(有村架純)。うれしくてたまらないみね子が、さっそく調理場の省吾(佐々木蔵之介)たちにあいさつしていると、ホール担当の高子(佐藤仁美)が帰ってくる。すると鈴子は急に慌てた様子でみね子を店の裏に連れ出す。なんと高子の最終面接があるのを忘れていたという。しかも、高子の選考基準は、とんでもないものだった…。
出演者
【出演】有村架純,佐藤仁美,やついいちろう,磯村勇斗,今泉麻耶,遠藤新菜,戸畑心,村上奈菜,安田早紀,佐々木蔵之介,宮本信子,【語り】増田明美
原作・脚本
【作】岡田惠和
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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日本語(解説)
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