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ナース・ミントの悩み解決クリニック

育児・介護をはじめとした生活の悩みを解決する看護師ブログです。

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認知症サポーターの5つの役割とは?まだ知られていない3つのメリット

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あなたは認知症の人への対応について、どのような点に注意しないといけないかなど御存知ですか?

国では今後増えるであろう認知症の人やその家族を支えるため、認知症サポーターの養成に取り組んでいます。

急速な高齢化社会により認知症高齢者に関する問題は今後も深刻化してくことが考えられます。

たとえば、

認知症による徘徊

老老介護からの認認介護

・介護疲れの末の虐待や自殺

などがあげられます。

自分の身近な人、そして将来の自分を守るためにもこの機会に認知症サポーターについて学んでみませんか?

きっと今のあなたの生活や仕事にも活かせます。

認知症サポーターとは

認知症サポーターは認知症に対する正しい知識と理解を持ち、地域で認知症の人やその家族に対してできる範囲で手助けをします。

そうすることで認知症の人やその家族を支えることができます。

認知症サポーターになるには「地域ケア政策ネットワーク全国キャラバンメイト連絡協議会」が実施する「認知症サポーターキャラバン事業」の認知症サポーター養成講座を受講する必要があります。

市町村ごとに認知症サポーター受講の申し込み受付をしています。

受講の方法については以下で詳しく説明しますね。

認知症サポーターは平成29年3月31日時点で8829946名います。

こちらが認知症サポーターキャラバンの公式ページです。

www.caravanmate.com

認知症サポーターはどんな活動をしているの?

認知症サポーターには期待されている5つの役割があります。

それは

1 認知症に対して正しく理解し、偏見をもたない。
2 認知症の人や家族に対して温かい目で見守る。
3 近隣の認知症の人や家族に対して、自分なりにできる簡単なことから実践する。
4 地域でできることを探し、相互扶助・協力・連携、ネットワークをつくる。
5 まちづくりを担う地域のリーダーとして活躍する。

というものです。

ただ認知症サポーターになったからには、精力的に何かに参加しないといけないといった決まりはありません

あなたが思いつく範囲で行動したらいいのです。

例えば、

認知症介護をしている家族にねぎらいの声をかける

・近所に住む認知症の人に毎日声をかける

認知症に対して偏見を持っている人に認知症について教えてあげる

など日常生活の中でできることは沢山あります。

そしてこれらのような行動は認知症の人やその家族にとってとても心強い存在となります。

認知症サポーターになるとオレンジリングが渡されます。

「オレンジリング 写真」の画像検索結果

それを腕につけて外を歩くだけでも、認知症の人やその家族が気軽に声を掛けやすくなり、精神的な安心を得ることができます。

 

認知症介護をしている家族は社会的にも孤立しやすい状況になっています。

この認知症サポーターが増えることは、介護する家族の孤立を防ぐことにもつながります。 

 

 

認知症サポーターになることのメリット

認知症サポーターになることは、地域や認知症の人のためだけではありません。

あなたにとっても3つのメリットがあります。 

親の介護の際に役立つ

認知症の知識を持っていることで、実際に自分の親の介護をする際に役立ちます。

なぜなら認知症についての知識がない人ほど認知症本人に怒鳴ってしまったり、無理に説得させようとしたりといったNG対応をしてしまうからです。

認知症の人に対して怒鳴る、説得するという対応は全く逆効果であり、そのような対応をすることで余計に本人がパニックを起こしたり、感情的になったりしてさらに介護が大変になります。

認知症の介護は声かけ一つで本人の反応は大きく変わります

そのため認知症についての知識を持っているということは、あなたが親の介護をしなければならなくなった際に自分自身の負担を大きく減らすことにもつながります。  

仕事に活かせる

2025年には65歳以上の5人に1人が認知症になると推定されているので、認知症のお客への対応というには必然になってくることが予測されます。

そのため「英語が出来る人」「手話ができる人」と同様に認知症の人への対応ができる」というのも、一つのスキルとして重要視される時代がすぐそこまで来ていると考えられます。

認知症の人が増えれば今後接客する上で以下ようなスキルが必要になります。

・スタッフの説明が理解できないがゆえのトラブルの防止

認知症の徘徊時の声かけ

・お金の計算ができない認知症のお客への対応

認知症の症状による暴言・暴力に対する対応

また接客している途中で話がかみ合わないと感じ、そんな時に「もしかして認知症ではないか?」と気づくことで適切な対応ができる能力も求められるようになるでしょう。

なので認知症に対する知識を持つことはあなたが仕事をする上でも武器になります。

地域に貢献できる

アメリカ国立衛生研究所の実験で人のための行動をすることで、人は幸福感を得ることができるという結果が報告されています。

電車で席を譲った時に「ありがとう」といわれると、なんだか嬉しい気分になりませんか?

「喜んでもらえて良かったな」と。

たとえ自己満足でも人から「ありがとう」といわれると気持ちが良いものです。

認知症サポーターになり、

・近所にすむ認知症の人に日頃から気にかけてあげる。

・徘徊している認知症の人に気付いて声をかける。

そのような行動はあなた自身の幸福感にもつながります

また地域でそのような活動をすることで、あなたという存在を周囲の人に知ってもらうことができます。

そうすることであなたが年老いて人の助けが必要になった時に、今度は周囲の人があなたを助けてくれるようになるかもしれません。

「情けは人のためならず」という言葉がありますが、誰かのために活動していれば回り回っていつか自分に返ってきます。

そのような意味でも地域に貢献するというのはあなたのためにもつながります。

認知症サポーターになる方法

認知症サポーターになるには、認知症サポーター養成講座を受講することが条件となりす。

この受講は各市町村で実施されており都道府県名/市町村名 認知症サポーター」で検索すると受講受付の連絡先をみることができます。

もしネットで見つからない場合は役所に聞いてみましょう。

費用は無料です。

講義内容は医師から認知症とはどういうものなのかという説明から、対応時の注意点などの説明を受けます。

講義の所要時間は1時間~1時間半程度です。

 認知症サポーターキャラバン・メイトっていうのもあるよ

認知症サポーターキャラバン・メイトとは認知症サポーターの講義の際に講師などをする人を指します。

こちらも市町村や企業が主催する研修に参加することでなることができます。

ただ認知症サポーターキャラバン・メイトの場合は一定の条件が必要になります。

その条件というのはこちらになります。

認知症介護指導養成研修修了者

認知症介護実践リーダー研修修了者

・介護相談員

認知症の人を対象とする家族の会

・上記に準ずると自治体が認めた人

・行政職員

地域包括支援センター職員

・介護従業者

・医療従事者

・民生児童委員

・その他

で、かつ年間10回程度(最低3回)は講義が行えるというのが条件となります。

研修希望の方は自治体の認知症関係の窓口にお問い合わせください。

さいごに

「知っている」それだけで誰かの役にたてる、それが認知症サポーターです。

認知症の人に対する偏見や無理解はまだまだ残っています。

そのため認知症=何も分かっていない」と思われ、尊厳のない対応をされたり、認知症の症状ゆえの態度を理解してもらえず家族が周囲の人に責められたりということが起きています。

そんな時に1人でも認知症に対する理解のある人が近くにいれば、とても心強い存在になります。

そしてその認知症に関する知識は、あなた自身にとっても大きなメリットがあります。

ぜひこの機会に誰かのため、地域のため、そしてあなたのために認知症サポーターになってみてはいかがでしょうか