10日午前7時半ごろ、愛知県新城市の東名高速道路上り線の新城パーキングエリア付近で、観光バスと乗用車1台が衝突した。地元消防や県警高速隊によると、乗用車を運転していた男性が死亡。バスの乗客と乗務員計47人全員が近くの病院に搬送された。約20人がけがをしたとみられるが、いずれも意識はあるという。
県警高速隊によると、現場は片側2車線。反対車線を走っていた乗用車が中央分離帯を跳び越え、観光バスのフロント部分に衝突した。乗用車は静岡ナンバーで、バスにめり込んだ状態だったという。高速隊などが経緯を詳しく調べている。
乗用車は大破。クレーンでバスから下ろされ、車内に閉じ込められていた運転手が救出されたが、その場で死亡が確認された。
バスをチャーターした旅行会社「トラベル東海」(愛知県豊川市)によると、観光バスは豊川市から長野県と山梨県にまたがる八ケ岳に向かう途中だった。東神観光バス(同県豊橋市)が運行し、豊川市内の町内会のメンバーら44人と乗務員3人が乗っていた。
事故の影響で、豊川インターチェンジ(IC)―三ケ日ジャンクション間が上下線とも通行止めになり、下り線は午後1時ごろ解除された。