2017年06月10日
ミツツボアリの蜜壺役について
去年から飼育をしているミツツボアリのコロニーですが、2ヶ月前からついに腹部に蜜を貯蔵する蜜壺役の働きアリが現れました!
現在7匹の蜜壺役が誕生しています。
まさに蜜壺ですね。
もはや歩くことはできず、ず〜っとこの状態のまま動きません。
蟻マシーン2号ミニで飼育中ですが、石膏なので通常のアリであれば問題なく歩けますが、蜜壺役は天井にぶら下がりますが、そのままでは重たい体を支えられないと思ったので天井にはあらかじめ針でガリガリと傷を付けていましたが、予想通りその傷を利用してぶら下がっています。
ミツツボアリについて、ずっと気になっていることがありました。
このように腹部が膨れるのは、羽化した時から特別な個体なのか?それとも普通の個体が徐々に貯蔵するようになるのか?一体どれくらいの時間をかけてここまで膨らむのか?などなど。
この写真を見ると天井に付いている個体の腹部が少し膨れています。
飼育を始めた去年は、このように少し腹部の大きな個体が徐々に貯蔵を始めるのだと思っていたのですが、実際は全く違っていたのです。
これらの個体は、これ以上膨れることはありません。
では、どんな個体が、どのように膨れるのか?
右下にいるのが蜜壺役となる個体で、腹部が膨れ始めてたった数日です。
実はこの個体は、特別な個体ではなく羽化した直後なのです!
つまり、体が固まる前に短期間で一気に膨らませていたのです。
羽化して1週間以内にはここまで膨らみます。
蜜壺役となる個体は、生まれつき特別な個体と言うわけではなく、働きアリの数がある程度増えてくると、一部の羽化したばかりの個体に一気に大量のエサを与えて腹部を伸ばしていたのです。