北朝鮮 新型地対艦巡航ミサイル発射実験に成功と発表

北朝鮮 新型地対艦巡航ミサイル発射実験に成功と発表
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北朝鮮は、キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長の立ち会いの下、「新型の地対艦巡航ミサイルの初めての発射実験に成功した」と、9日朝、国営メディアを通じて、写真とともに発表しました。8日、北朝鮮東部のウォンサン(元山)付近から発射された短距離ミサイルを指していると見られます。
これは、北朝鮮の国営メディアが日本時間9日午前6時半すぎに伝えたもので、それによりますと、キム朝鮮労働党委員長の立ち会いの下、新型の地対艦巡航ミサイルの初めての発射実験が行われ、「海上の標的の船を探知して命中し、成功した」ということです。

9日付けの朝鮮労働党機関紙、労働新聞は1面と2面に写真を掲載し、写真には、4つの発射管を搭載した移動式の発射台から次々と発射されるミサイルや、標的の船に命中して炎が上がっている様子が捉えられています。

発射されたのは、ことし4月の軍事パレードに登場したミサイルの1つで、「われわれに対して、軍事攻撃を仕掛けようとする敵の艦船を地上から攻撃できる」としたうえで、「正確に旋回飛行した」などとしています。

また、キム委員長は実験後、「わが国の軍事攻撃能力を力強く誇示している」と述べ、満足の意を示したということです。

北朝鮮は8日、東部のウォンサン付近から短距離ミサイル数発を日本海に向けて発射しており、今回の発表はこのミサイルを指していると見られます。