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 ビール大手各社の5月のビール類(発泡酒、第3のビールを含む)の販売量は、いずれも前年同月比1割以上伸びた。6月1日から酒の安売り規制が強化され、値上げ直前の駆け込み需要で一時的に販売が押し上げられた。

 アサヒビールが7日発表した販売量は同16%増で、3カ月ぶりにプラスになった。期間限定品を投入した主力の「スーパードライ」が同14・1%増だった。サッポロビールは、若者に支持を広げている「黒ラベル」が同19・1%の大幅増。サントリービールも3月にリニューアルした「ザ・プレミアム・モルツ」が同12%増で好調だった。今月中旬に発表予定のキリンビールも、販売量は1割増と予測する。

 お酒の過度な安売りを規制する改正酒税法などが1日に施行され、量販店などではビール類が1~2割値上げされている。「反動減は恐らくある」(キリン広報)と心配する声が出ている。(牛尾梓

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