宮本茂がPSPで『マリオ』をプレイしたときのエピソードが掲載中


 マリオの生みの親・宮本茂(敬称略)についての奇妙なエピソードをジャーナリストChris Kohler(敬称略)が語ってくれました。海外ゲームサイトKOTAKUの記事によると、それは2004年の出来事――

 Chrisは著書「Power-Up: How Japanese Video Games Gave the World an Extra Life(パワーアップ:日本のビデオゲームが世界を1UPさせた方法)」のために、世界最大のコンピューターゲーム見本市「E3」を訪れていた。目的は任天堂への取材だった。


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Chris Kohler Shuhei Yoshida

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 さっそくChrisは会議室にて任天堂幹部Perrin Kaplan(敬称略)にインタビューをとった。

 そのとき、彼はリリースされたばかりのPSPを所持していた。しかもそれはゲームボー イのソフトが動くようにハックされていたのだった。当時、このようなエミュレータはまったく新しいものだったので、彼は座興とばかりに「最高にクレイジーなものをお見せしましょう」と言って、それを彼女に披露したという。するとPerrin は部屋を出て行ってしまった……

 しかしPerrinはすぐに戻って来て「宮本がそれを見たいと言っている」と告げた。

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 ※That Time Miyamoto Played Mario On My Hacked PSP (kotaku)

 Chrisはさっそく別のインタビューを終えたばかりの宮本のもとへかけつけ、彼にハックされたPSPを渡した。宮本は『スーパーマリオランド』を遊んでこう訊ねたという。

「クリス、これはあなたが作ったのですか?」
「いえいえ、わたしじゃありません……」

 そう言ってChrisは、それがハッカーたちの仕業だということ、そしてE3の前日にインターネットで入手したことを説明した。するとそこへもう一人の任天堂ハードウェアデザイナーがやってきて、ChrisはハックされたPSPのデモンストレーションを行うことになったという。

 
 その後――
 任天堂は自社ハードにエミュレータがインストールされないよう、独自の堅牢なシステムを開発するようになったそうです。 



 SOUCE:That Time Miyamoto Played Mario On My Hacked PSP (kotaku)
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[ 2017/06/09 09:15 ] 任天堂 | コメント(0)
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