ヲサーンがコスしてカラオケとかw

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 ヲサーンがコスしてカラオケとかw

コスプレしてカラオケで歌っているヲサーンです。

カラオケのリモコンを「デンモク」と呼ぶ人が多すぎなので、理由を考えてみた。

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カラオケリモコンを「デンモク」と発言・・・。

レッツ、カラオケリモコン!
おさっぴろでぇす。

先日某テレビ番組で、CDデビューした菅田将暉さんが言っておられた。



菅田将暉さん)


「先日カラオケに行ったんですよ。デンモクに自分の名前が出て、何か不思議でしたね・・・」と。

ワタクシはこれを見てすかさず思った。


「うまいなDAM ((((;゜Д゜)))」と。


これが、第一興商(DAMのメーカー)の仕込みであったか否かはわからない。
しかしこれで多くの視聴者が、カラオケリモコン = デンモクだと思ってしまうなぁと思ったのだ。


さてここで質問。
あなた様は、日本のカラオケメーカーって何社あるかご存知だろうか?


「えーとえーと確かDAMと、JOYSOUNDと、あとUGAだっけ?」みたいに思うかもしれない。


しかしUGAは、とうの昔にJOYSOUNDに吸収されて現存しない。つまり、日本のカラオケメーカーは二社しかないのである。そして冒頭にあった「デンモク」とは、DAMのカラオケリモコンの名称だ。つまりカラオケリモコンの総称ではないのだ。


メーカー別だとどうなの?

と言う訳で、もう一方のメーカーJOYSOUNDのリモコンは「キョクナビ」という名称がついている。ちなみに現在のキョクナビはこんな感じだ。

f:id:osappiro:20170609204127p:plain
(引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000778.000004747.html


もはやタブレットみたいだね!?しかしこれを見た読者の方は、殆どがこう思うはずだ。


「何が違うの・・・?? ( ´_ゝ`)」


そう、DAMだろうがJOYSOUNDだろうが、カラオケである事に変わりは無い。タブレット化のような機能差はあるものの、つまりリモコンだ。しかし冒頭の発言にもあったように、デンモクという名称だけが、ユーザーに浸透しているように見える。


そんな事を思っていたら、それを示す残念なツイートがあった。以下に貼る。



デンモクにロマン・・」とか書いてるが・・・。



画像はJOYSOUNDの「キョクナビ」だよ!!
ヽ(゚Д゚三。Д。)ノ

(リモコンの枠文字を見ればわかる)



ついでに「デンモク」「キョクナビ」のツイート数も検索してみた。結果は以下の通り。

  
f:id:osappiro:20170610084547p:plain

  
f:id:osappiro:20170610084618p:plain

by Tweetreach
https://tweetreach.com/


やはりデンモクの方が、圧倒的に数字が多かった。更に上記のような「勘違い」も相当あるだろう。と言う訳で、カラオケリモコンと言えば「デンモク」だと思っている人は、実際多いのである。


デンモクの歴史

それにしても、何故「デンモク」と呼んでしまうのだろうか?まずは皆様、以下の画像をご覧いただこう。

初期のデンモク
f:id:osappiro:20170609200721j:plain
(引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/DAM_(%E3%82%AB%E3%83%A9%E3%82%AA%E3%82%B1)


これを見て「なつかしい!」と思った人は多いのではないかな?

これぞデンモクの元祖とも言える「BBサイバーDAM」のデンモクなのだ。時代にすると2003年頃だ。


JOYSOUNDのリモコンは・・・?

一方、同じ時代のJOYSOUNDはどうだったろうか?

f:id:osappiro:20170609201618p:plain
(引用元:http://www.justmedia.co.jp/amuse/recycle_products/pro_HyperJoyV2.html

これが、BBサイバーDAMと同時期にリリースされたJOYSOUNDの「HYPER JOY V2」という機種だ。一応外部リモコンが実装されているが、BBサイバーDAMのデンモクと比べて欲しい。明らかに画面が小さく使い勝手も悪そうに見える。


f:id:osappiro:20170610000730p:plain
(引用元:http://www.xing.co.jp/news/archives/2288

それを裏付けるかの如く、翌年2004年になってJOYSOUNDも「キョクNAVI」の初期版(画像のもの)をリリースする。しかしこの時点で、既にDAMに差をつけられていた感は否めない。


つまりDAMの方が、スタートが早かったのだ。
これが、カラオケリモコンをデンモクと呼ぶ理由のひとつかなと思う。


デンモク」を認知させる

他にも理由を探って見よう。

DAMのリモコンには、大きく「デンモク」という文字が記載されている。しかしJOYSOUNDの初期のリモコンには「キョクナビ」という印字は無かった。つまりDAMは当初から「デンモク」というブランドを確立させ、認知させていった感がある。

反面JOYSOUNDの方は、デンモクが市場に出てから後出しで「キョクナビ」(当時の名称はキョクNAVI)を投入したのだ。名称についても、スタート時点で両社に歴然とした差があったという事だ。

更にBBサイバーDAMのデンモクは、初期設計がしっかりしていた。これがユーザーに「カラオケリモコン = デンモク」と認知させる決め手ではないかと思っている。その理由だが、初期のデンモクはリニューアルを繰り返しながら、実に8年も使われ続けたのである。
(注:デンモク自体はこの後も無くならず、デンモクidという機能を刷新したものにとって代わる)


これはリニューアルされた当時のデンモク画像だ。8年と言う長い期間で4回ほど変わっているが、最後のカラーデンモク以外は大幅な変更は無い。つまり最初の設計が良かったという事を示している。

f:id:osappiro:20170610002842j:plain
f:id:osappiro:20170610002446j:plain
f:id:osappiro:20170610002457j:plain
f:id:osappiro:20170610002510j:plain

いかがだろうか?デンモクが、現在のカラオケリモコンの総称のように使われている背景には、これらの歴史があったのだ。


ブランドイメージとして定着したら勝ち

今回の記事で書きたかった事は、ブランドイメージがユーザーに定着したら勝ちなのだ。

カラオケリモコン以外でもこういった現象ってあるよね?例えばブロックメモを「ポストイット」と呼ぶ人が居るが、あれは3Mの商品名で総称ではない。しかしながらユーザーに定着しているからこういう現象が起こるのだろう。だから「DAMってうまいなぁ」と思ってしまうのだ。

しかしワタクシはJOYSOUNDも大好きなので、個人的にはキョクナビにも頑張って欲しいなぁと思っている。現在のカラオケリモコンは、DAMもJOYSOUNDも「パッド化」が進んでいる。この先ずっと「デンモク」であるか、「キョクナビ」に取って代わるかは、メーカーの努力次第といったところだろう。

シメのひとこと

最後に最新のデンモク画像を載せる。

f:id:osappiro:20170610084957j:plain
(引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/DAM_(%E3%82%AB%E3%83%A9%E3%82%AA%E3%82%B1)

あれ?デンモクのロゴ、入ってないじゃん!? ((((;゜Д゜)))

既にブランドイメージが定着したので、新たな戦略に移行したという事だろうか?まだまだカラオケリモコンの進化は終わらない。

それでは今回はここまで。
皆様、よいカラオケリモコン操作ををを!