被ばく事故 部屋の広範囲から放射性物質検出
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茨城県大洗町にある日本原子力研究開発機構の施設で作業員が被ばくした事故で、現場の部屋の広い範囲から放射性物質が検出されたことが新たにわかりました。部屋の床には黒い粒が散乱していて、原子力機構はプルトニウムなどが飛び散った可能性があると見て調べています。
この事故は、今月6日、茨城県にある日本原子力研究開発機構「大洗研究開発センター」の施設で、核燃料物質の貯蔵容器からプルトニウムなどを含む放射性物質の粉末が飛び散ったもので、原子力機構は1人の肺からは2万2000ベクレルの放射性物質が計測されたと発表しました。
原子力機構によりますと、現場の床の14か所を拭き取って調べたところ、すべての場所で放射性物質が検出され、1平方センチあたり最大で55ベクレルが検出されました。
事故の翌日に撮影した写真には、多くの黒い粒が散乱している様子が写っていました。原子力機構は「貯蔵容器の中から飛び散ったプルトニウムやウランの可能性がある」としています。
また、事故発生後、作業員5人が3時間余り放射性物質で汚染された室内にとどまっていたことについて、原子力機構はこうした事態を想定していなかったため作業員を除染するテントの準備などに時間がかかったと釈明しました。
一方、1人の肺から2万2000ベクレルの放射性物質が計測されたと発表していたことについて、原子力機構は、放射性物質の値が実際にはこれよりも低かった可能性があることを明らかにしました。計測の際、肺の中だけではなく、作業員の体の表面に付着した放射性物質も合わせて検出した可能性があるということです。
作業員が搬送された放射線医学総合研究所の1回目の検査ではプルトニウムは検出されていないということで、さらに調べることにしています。
原子力機構によりますと、現場の床の14か所を拭き取って調べたところ、すべての場所で放射性物質が検出され、1平方センチあたり最大で55ベクレルが検出されました。
事故の翌日に撮影した写真には、多くの黒い粒が散乱している様子が写っていました。原子力機構は「貯蔵容器の中から飛び散ったプルトニウムやウランの可能性がある」としています。
また、事故発生後、作業員5人が3時間余り放射性物質で汚染された室内にとどまっていたことについて、原子力機構はこうした事態を想定していなかったため作業員を除染するテントの準備などに時間がかかったと釈明しました。
一方、1人の肺から2万2000ベクレルの放射性物質が計測されたと発表していたことについて、原子力機構は、放射性物質の値が実際にはこれよりも低かった可能性があることを明らかにしました。計測の際、肺の中だけではなく、作業員の体の表面に付着した放射性物質も合わせて検出した可能性があるということです。
作業員が搬送された放射線医学総合研究所の1回目の検査ではプルトニウムは検出されていないということで、さらに調べることにしています。