恋人男性に自殺迫って死なせた疑い、20歳女が出廷 米国
2017年06月09日 19:49 発信地:ニューヨーク/米国
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【6月9日 AFP】米マサチューセッツ(Massachusetts)州で、恋人の10代少年に自殺を迫って死なせたとして非故意故殺罪で起訴されたミシェル・カーター(Michelle Carter)被告(20)の裁判が6日、開かれた。
カーター被告の恋人だったコンラッド・ロイ(Conrad Roy)さん(当時18)は2014年7月、駐車場に止めてあった小型トラックの中で一酸化炭素中毒により死んでいるのが見つかった。
ボストン(Boston)南郊トーントン(Taunton)で開かれた公判で検察は、カーター被告がロイさんと交わした数百通のテキストメッセージの中で、ロイさんに自殺の計画を遂行するよう迫ったと主張した。
メアリクレア・フリン(Maryclare Flynn)地方検事補は「理不尽で無謀な行いにより、カーター被告は重罪を犯した」と指摘し「事件当夜、被告はロイさんを車に乗せた。そして、ロイさんが死ぬ様子を聞いていた」と語った。
フリン検事補が読み上げたカーター被告が送ったものとされるメッセージには「いつになったらやるの?質問を無視しないで」「さぁ、やってみて」といった文面が含まれていた。また被告はロイさんが一酸化炭素中毒による自殺の計画を立てるのを手伝ったり、人気のない駐車場を選ぶよう提案したりもしたとしている。
一方、同検事補はカーター被告について、友人をほとんどもたず「愛情飢餓が強い人物」だと指摘し、学校の女子生徒たちの興味を引くためにロイさんを「駒」として扱ったと非難。さらに、被告は「自分に値すると信じている同情と注目を得るために、嘆き悲しむガールフレンドとして振る舞わなければならなかった」と指摘した。
カーター被告は陪審員による審理を求める権利を放棄しており、被告の運命は裁判官に委ねられる。有罪の場合は最大20年の禁錮刑が科される。(c)AFP