特集
							2017年6月9日
| ニューヨークのビルの上にいる、とんがり帽子のかわいいやつ。この給水タンクを愛でます。 
	過日ニューヨークに行った。すごく楽しかった。 この街の名物と言えば自由の女神だったり、エンパイア・ステートビルだったり、ブロードウェイミュージカルだったりだが、ぼくが夢中になったのはもっと別のものだ。 それは給水タンク。 これこそ真のニューヨーク名物だ。けっこう本気でそう思う。 前の記事:「NYの廃高架再利用「ハイライン」がすてきだった」 人気記事:「チェルノブイリは「ふつう」だった」 > 個人サイト 住宅都市整理公団 単純でいてかわいい形冒頭の写真に写っているのが、がビルの上の給水タンク。その名の通り、ビル内に水を供給するためのもの。 ニューヨークに限らず、日本はじめ世界中のビルの上にあるものだが、この街のものは特徴的だ。だいたい同じ形をしていて、かつ目立つ。 これのどこが名物だよ、とお思いかもしれませんが、以下にだーっと給水タンク写真を並べちゃうので、とにかくご覧ください。だんだんそのかわいらしさがわかってくると思います。たぶん。きっと。 けぶるマンハッタンに、台にのってすっくとたつ給水タンク。 春の陽射しを受けてほほえむ(そうぼくには見える)給水タンク。 手前のビルと合わせ、シンメトリーにキメる給水タンク。後ろにもうひとりひかえているのも見逃さすべからず。 これも後ろにちらっと仲間が見えている。 たいていハシゴが付いている。いつか登りたい。 ポンプからタンクに水を供給するパイプの接続具合もキュートだ。 この画面にいくつのタンクがいるでしょうか。 見渡すと、マンハッタンはこうやって給水塔だらけなのだ。 かわいらしい。じっと見てたら、だんだん生き物っぽく感じてきた。給水タンクの模型とかアクセサリーってないのかな。現地で探せばよかった。しまった。 NHKで「摩天楼の上に広がる “異空間” ニューヨーク」と題してこのタンクが登場するドキュメンタリー番組が放送されたらしい。見逃してしまったのでくやしい。もしや、と思ってNHKオンデマンドを見てみたが配信されていなかった。ざんねんだ。 ぼくがこれら給水タンクに惹かれたのにはいくつか理由がある。まずひとつは、単純に良い形だからだ。 円筒形というのがいい。縦横比も絶妙だ。とんがり屋根を除いた本体部分の高さと直径はだいたい1:1か、やや縦長のものが多い。ときにずいぶんとひょろ長いやつもいたり、逆にずんぐりしたやつもいるけれど、おおむねシルエットは正方形だ。 ときにはこういうずんぐりしたやつもいる。下のやつとプロポーションが違うのがいい。 こちらは細長いタイプ。右のほうはふつうの縦横比。往年の刑事物ドラマのコンビのようだ。 時にはこういうイレギュラーな形のものも。 これも同じようなタイプ。ブルックリンでよく見かけた。地域性があるのかな。 変わった形のものでびっくりしたのはこれ。 なんだかいろいろ装飾されてる。きらいじゃない。きらいじゃないけど、ぼくとしては「普通」を大事にしたいと思う。何そのこだわり。 
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