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武庫川渓谷廃線跡ハイキングガイドを編集した「21世紀の武庫川を考える会」のメンバー=西宮市内
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武庫川渓谷廃線跡ハイキングガイドを編集した「21世紀の武庫川を考える会」のメンバー=西宮市内

 兵庫県宝塚、西宮市にまたがるJR宝塚線(福知山線)廃線跡のハイキングコースを紹介する本「武庫川渓谷廃線跡ハイキングガイド-歩いて学ぶ トンネル・鉄橋・自然」(21世紀の武庫川を考える会・編)が発売された。コース案内のほか、付近の生瀬、名塩、武田尾地域の歴史や武庫川渓谷周辺の地質など多角的な魅力を写真や図を使って紹介している。(中川 恵)

 1986年まで使われていた生瀬-武田尾間(約6・5キロ)が複線電化に伴い廃線に。JR西日本の私有地だが、紅葉やサクラを楽しめるため人気のハイキングコース(約4・7キロ)となり、JR西が安全対策を施して昨年11月から一般開放された。

 「-考える会」と兵庫県勤労者山岳連盟、武庫川を愛する会などが10年ほど前から、開放に向けて利用者数や文化的価値の調査を続けてきており、一般開放を記念し、これまでの調査結果を1冊にまとめた。

 第1章では、生瀬駅~高座岩、長尾山第1トンネル~武田尾駅など5コースに分けて、歩く時の見どころや留意点、コース沿いの歴史や観光地などを掲載。第2章以降は、廃線跡のトンネルやレールの詳細、万葉集・中世文学に描かれた武庫川について紹介する。最終の第5章では「蒸気機関車が走っていた証拠を探してみよう」と呼び掛け、子どもが廃線跡を歩く時のヒントを記している。

 「-考える会」の小川嘉憲代表(72)=西宮市=は「廃線跡周辺に、人々の暮らし、歴史が詰まっている。それを知ってほしい」と話している。

 A5判変型130ページ。千円(税別)。ジュンク堂西宮店などで販売中。日本機関紙出版センターTEL06・6465・1254

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