英総選挙 与党・保守党は第1党も過半数は維持できない見通し

英総選挙 与党・保守党は第1党も過半数は維持できない見通し
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イギリスの総選挙は日本時間9日午前6時に投票が終了し、公共放送、BBCは、出口調査に基づく予測として、与党、保守党が第1党の座は守るものの、過半数の326議席は維持できない見通しだと伝えました。
イギリスの総選挙の投票は8日、全国およそ4万2000か所の投票所で行われ、日本時間の午前6時に締め切られて即日開票されています。

投票の終了と同時に、メディア各社は出口調査の結果に基づく各党の獲得議席の予測を伝えました。

BBCは、議会下院の650議席のうち、与党、保守党が314議席、最大野党、労働党が266議席を獲得すると予測していて、保守党が第1党の座は守るものの過半数の326議席は維持できない見通しだと伝えました。

また、スコットランドの独立を目指すスコットランド民族党が34議席、自由民主党が14議席を獲得すると予想しています。

保守党の獲得議席が過半数に達しなかった場合、選挙を前倒して行う決定をしたメイ首相の進退問題に発展する可能性もあり、EU=ヨーロッパ連合からの離脱に向けた交渉に影響が出ることが予想されます。

選挙戦ではEUからの離脱に向けた方針が大きな争点となり、メイ首相率いる保守党が、交渉を有利に進めるには政権基盤の安定が必要だと訴えたのに対し、野党の労働党は、保守党が主張するEUの単一市場からの撤退は経済への打撃が大きいなどと反対していました。また、選挙期間中にテロ事件が相次いだことで、各党の治安対策にも関心が集まっていました。

開票作業が順調に進めば、日本時間9日昼前ごろには大勢が判明する見通しです。