静岡の電力事情
東燃ゼネラル石油株式会社(以下、清水の人の通称、東燃と呼ぶ)が85%の出資金をだしている「清水天然ガス合同発電会社」(以下 清水LNG発電 と略す)のウェブページに以下の記述がある。
この発電所は名前からわかるように「 LNGを主燃料とする火力発電所の開発に係る業務およびこれに付帯関連する一切の業務」が事業目的と会社案内にある。
その会社のウェブにある よくあるご質問
「静岡県に発電所は必要ですか?
現在(2016年10月時点)、浜岡原子力発電所は停止しており、静岡県中央部・西部で使われている電気のほとんどは、遠い伊勢湾周辺の火力発電所(石油、石炭、LNG)でつくられ、はるばる送電線で送られてきたものです。(以下略)」
そこの注に「 ※静岡県のH26年度の最大電力は535万kW、電力自給率は17.5%。(静岡県調べ)」とある。 電力自給率が低いということは、自給率が100%あって、他の県に電気を回しているところがあるのだろうとおもって、METIのエネルギー統計をみようとして気づいた。
各種統計情報(電力関連)
そこの「発電実績のデータ」。 たぶん毎月、毎年更新されるのですぐにリンクが古くなると思うので、もし次のURLが古くなっていたら上のURLから探してください。
発電実績
読んで、「え?」と思った。 東燃の名前さがしてLNGのデータ欄みて驚いた。空白だ。
東燃はLNG発電所の運営については全くの新規の参入ではじめてなんだね。これまでの実績は川崎工場の重油による発電だけ(?)なんだ。しかも千葉の方の発電所もまだ作り始めようとしているだけで全く発電してない。
市原火力発電合同会社
(こっちは「石炭を主燃料とする火力発電による電力の供給事業およびこれに付帯関連する一切の業務」を主とすると会社説明にある。) (強調は筆者。)
そっちはなんと石炭を主燃料とすると。火力発電の主要な材料利用パターンを全部これから始めるんだ。
ちょっと意外。清水市民の反対でプランが挫折したら痛いね。袖師あたりのイベントで寄付金だしているのは無理ない。 まあ、だけど袖師の人もちょっと下を続けて読んで考えてほしい。
電力事情の理解と果たして清水*区*に発電所が必要なのかというのが私の論考の目的なので先にすすめよう。
「静岡県に発電所が必要ですか」の質問につづけて、次のQ&Aがある。
「万一の大規模災害発生時に役立ちますか? はい。仮に、現在静岡県が供給を受けている伊勢湾周辺の火力発電所が大規模災害により被害を受け、そこからの供給が停止した場合でも、静岡県の中部に位置するこの発電所からの電力供給があれば停電回避は可能であり、地域の電力供給の安定度が向上すると考えます。 」
これは一件正しいようで、たぶん電力業界全体あるいは国土全部からからみればあまり正しくないかもしれない。
どこの地方であっても大規模災害により被害を受ければ、その周辺に供給できなくなるのは当然のことだ。その意味では正しい。しかし、伊勢湾周辺に大規模な被害がでれば、電力の大消費地である県の西側の消費者である工場と物流にも被害がでて、低いキャパシティで操業をせざるを得ないことは予想できる。今のように種々の産業にまたがって物資が複雑に依存している場合には、東北大地震の際にルネサスの車載ICを作る工場が被害を受けたために、日本の自動車工場(のみならず海外の工場)の生産にも大きな影響がでて減産となったことは良くしられているだろう。
工場に電気が来ていたって作るものがない、出荷する先がないという状況ではあまり意味がないような気がする。
私には説得力がいまいちだ。もっと訴求力がないと苦しい。
そして、今はともかく伊勢湾周辺に、静岡に電力を送る余裕のある発電所があるわけだ。(もう少しあとでしらべてみよう。)
ここまで読んでの疑問は以下の通り:
静岡県西部に工場が多いのは今では工業地帯としての地盤沈下を意識している清水の人には自明だろう。
だとしたら、西部に発電所を作った方がいいじゃない? その方が静岡*県*としては有利だろう。僅かとはいえ送電ロスも少ないし。
Q&Aはさらに続く。三番目となる最後の質疑は
「発電した電気はどこへ送られますか
もういちど最初の質問を読んでみよう:「静岡県に発電所が必要ですか」 (強調は筆者)
清水区の住民に必要とは書いてない。当たり前だ。
静岡*県*にあればいいというのが第二の質問のちょっと説得力にかける回答だとおもう。
清水区の人に問いたい: 東海大に遠方からきて下宿したりしている学生を除いて、1975年このかたこれだけ東海地震のことをいわれてきて、2週間くらい停電したってこまらないだけの電池、非常食、水などをストックしてるんじゃないのだろうか?つまり清水区の住民は、生活の面からの発電網の一時的な不備には十分対応してけるのではないか(非常に楽観的というか、昔住んでいたころの非常食とかの準備の様子を思い出して書いているんだが。桜が丘公園の地下に非常食備蓄倉庫を作ったと学生の頃聞いて驚いた記憶がある。
不便さとか「リスク管理」とか言い出すだろうが、それにこたえるだけの覚悟もいるね。)
三番の質問に対する説明が清水LNG発電の正直な答えで、非常時もそうだが、出資者がこれから平常時に利益を享受するためである。正直な人が資料を書いているおもう。次の資料をよまれたい。
住民の皆さまへのご説明資料
上の頁にあるPDF資料だ。
清水天然ガス発電所について、どのような施設かわかりやすく掲載しています。
このPDFの最初のほうに、次のような記述がある。株主総会とかの説明をベースにしているのだろう。
「清水天然ガス発電所(仮称)建設計画は、当社の清水油槽所内にある広大な遊休地を活用
し、隣接するLNG 基地から天然ガスの供給を受け、 (以下略)」
正直な記述だ。
もし私が広報担当で、これから排気ガスを引き受けて、しかもJR東海の昔は主要線(いまは新幹線が稼ぎ筆頭)の駅そばに発電所を作り、事故を起こしたらたぶん駅と線路にも被害をおよぼすような地元に説明するときには、「*遊休*地」という言葉は使わないと思う。
「当社の清水油槽所の広い敷地内に隣接するLNG基地から天然ガスの供給を受け」とかの表現にした方がいいのではと余計なおせっかいをしてしまいたくなる正直な記述だ。
妄想
株主:あの遊んでいる土地なんとかならないのか。無駄にしているのは納得がいかない。活用方法考えろよ。
社員:いい考えでました。いま売電事業に参入できます。川崎で石油工場の排熱で発電して儲かってます。LNGの方がもっと効率いいし、どうですかね。
社内会議: それだ! それで行こう。
というような会話があったんじゃないかと彷彿させる文章だ。
(追記: なんで、ここで 「清水にはたくさんサッカーの熱狂的なファンがいて駅の近くにスタジアム作りたがっているから、土地売り込めばかってくれるんじゃないか。」「こんな埋立地みたいなところ買ってくれるかな。」「サッカーに関していえばブラジル並みの熱狂度だから。」ということにならなかったのはちょっと残念。)
とまあ、正直弱い正当化の理由をあげているが、露骨ともいえるくらい正直に、売電事業に参加するので発電所作りたいとここまで直球で投げ込んできているんだから、清水区民も、俺っちには要らない(のかどうかの議論もしたうえで)こちらも真っ向から打席にたってうけるのが礼儀ではないかとおもいますね。
私はそもそも、この程度の電力需要で、この程度の困る話ならば、すでに伊勢湾に十分に発電量があるんだから、これ以上日本の海岸線とか自然景観を悪くするような経済活動は辞めたらどうかということを書きたかったんだ。だから「静岡の電力事情」という見出しをつけて書き始めたけど、そこ行く前に紆余曲折ありそうだ。あえて見出しはそのままにしておく。
さらにこのブログ記事に収拾を付ける気をなくしたのは、上の「清水天然ガス発電所について、どのような施設かわかりやすく掲載しています。」の説明文書をちらっとながめて、その中の
- 窒素酸化物の測定地点の選択が不適切とおもえること、
- 発電所ができたときの景観の様子を示す模擬写真のアングルが不自然というか困ったもんだ(というか笑える部類だ。)
というのにおどろいたんだけど誰も文句いってないのかね、と大いに呆れたためだ。
上記資料は2016年9月30日に変更されているようなので何か批判があったうえでのデータなのかな。古いバージョンのドキュメント持っている人がいたら差異を知りたいものだ。
清水LNG発電も、もっとまともなPR担当者というかPR担当会社をやとわないとこれから大変かとおもったりして。
多分これからいくつかブログをかかないと、私の「すでに伊勢湾に十分に発電量があるんだから、これ以上日本の海岸線とか自然景観を悪くするような経済活動は辞めたらどうか」の真意は伝わらないだろうが、そのために会社提供の資料を読んでいて日本の企業の広報活動の質ってこんなに低いのと思ってしまった。今の時代世界にうってでるような企業が少ないわけだ。これはこれで日本市場が小さくなるだけの中、清水LNG発電の問題とは別に困ったことだと思い出した。
それにしても環境アセスメントの手法はくどくどと書かれているが肝心の環境影響評価方法書(訂正:最初環境アセスメント報告書と書いていたのに気づいたので修正。)は法定の閲覧期間がすぎたから公開してませんだって。法律の不備だ。いちいち総務とかが訪問者に対応するのは大変だろうが、今時ウェブに掲載すればすむ話だ。もしどなたかがウェブキャッシュに残してあるというようなことでコピーがあれば拝見したいものである。(それとも紙のバージョンしか公開してなかったのかな?)
これから長く清水に住む人に直接影響は多いだろうが、遠くにすむ清水出身の年寄りだって将来のことは憂うのだ。
(2017年6月追記: とはいえ、市原の発電は諦めてしまったね。あとは川崎の石油工場の排熱利用発電をのぞけば新規は清水だけか。なかなか興味深い展開だ。 http://www.nikkei.com/article/DGXLRSP440360_T20C17A3000000/ )
東燃ゼネラル石油株式会社(以下、清水の人の通称、東燃と呼ぶ)が85%の出資金をだしている「清水天然ガス合同発電会社」(以下 清水LNG発電 と略す)のウェブページに以下の記述がある。
この発電所は名前からわかるように「 LNGを主燃料とする火力発電所の開発に係る業務およびこれに付帯関連する一切の業務」が事業目的と会社案内にある。
その会社のウェブにある よくあるご質問
「静岡県に発電所は必要ですか?
現在(2016年10月時点)、浜岡原子力発電所は停止しており、静岡県中央部・西部で使われている電気のほとんどは、遠い伊勢湾周辺の火力発電所(石油、石炭、LNG)でつくられ、はるばる送電線で送られてきたものです。(以下略)」
そこの注に「 ※静岡県のH26年度の最大電力は535万kW、電力自給率は17.5%。(静岡県調べ)」とある。 電力自給率が低いということは、自給率が100%あって、他の県に電気を回しているところがあるのだろうとおもって、METIのエネルギー統計をみようとして気づいた。
各種統計情報(電力関連)
そこの「発電実績のデータ」。 たぶん毎月、毎年更新されるのですぐにリンクが古くなると思うので、もし次のURLが古くなっていたら上のURLから探してください。
発電実績
読んで、「え?」と思った。 東燃の名前さがしてLNGのデータ欄みて驚いた。空白だ。
東燃はLNG発電所の運営については全くの新規の参入ではじめてなんだね。これまでの実績は川崎工場の重油による発電だけ(?)なんだ。しかも千葉の方の発電所もまだ作り始めようとしているだけで全く発電してない。
市原火力発電合同会社
(こっちは「石炭を主燃料とする火力発電による電力の供給事業およびこれに付帯関連する一切の業務」を主とすると会社説明にある。) (強調は筆者。)
そっちはなんと石炭を主燃料とすると。火力発電の主要な材料利用パターンを全部これから始めるんだ。
ちょっと意外。清水市民の反対でプランが挫折したら痛いね。袖師あたりのイベントで寄付金だしているのは無理ない。 まあ、だけど袖師の人もちょっと下を続けて読んで考えてほしい。
電力事情の理解と果たして清水*区*に発電所が必要なのかというのが私の論考の目的なので先にすすめよう。
「静岡県に発電所が必要ですか」の質問につづけて、次のQ&Aがある。
「万一の大規模災害発生時に役立ちますか? はい。仮に、現在静岡県が供給を受けている伊勢湾周辺の火力発電所が大規模災害により被害を受け、そこからの供給が停止した場合でも、静岡県の中部に位置するこの発電所からの電力供給があれば停電回避は可能であり、地域の電力供給の安定度が向上すると考えます。 」
これは一件正しいようで、たぶん電力業界全体あるいは国土全部からからみればあまり正しくないかもしれない。
どこの地方であっても大規模災害により被害を受ければ、その周辺に供給できなくなるのは当然のことだ。その意味では正しい。しかし、伊勢湾周辺に大規模な被害がでれば、電力の大消費地である県の西側の消費者である工場と物流にも被害がでて、低いキャパシティで操業をせざるを得ないことは予想できる。今のように種々の産業にまたがって物資が複雑に依存している場合には、東北大地震の際にルネサスの車載ICを作る工場が被害を受けたために、日本の自動車工場(のみならず海外の工場)の生産にも大きな影響がでて減産となったことは良くしられているだろう。
工場に電気が来ていたって作るものがない、出荷する先がないという状況ではあまり意味がないような気がする。
私には説得力がいまいちだ。もっと訴求力がないと苦しい。
そして、今はともかく伊勢湾周辺に、静岡に電力を送る余裕のある発電所があるわけだ。(もう少しあとでしらべてみよう。)
ここまで読んでの疑問は以下の通り:
静岡県西部に工場が多いのは今では工業地帯としての地盤沈下を意識している清水の人には自明だろう。
だとしたら、西部に発電所を作った方がいいじゃない? その方が静岡*県*としては有利だろう。僅かとはいえ送電ロスも少ないし。
Q&Aはさらに続く。三番目となる最後の質疑は
「発電した電気はどこへ送られますか
-
当発電所は、東日本地域(50Hzエリア、富士市以東)、西日本地域(60Hzエリア、静岡市以西)それぞれに向けた発電設備を1基ずつ設置します。つくられた電気は、電力会社の送電網に接続され、東日本地域と西日本地域の需要家のみなさまに対して長期安定的に供給されます。」
もういちど最初の質問を読んでみよう:「静岡県に発電所が必要ですか」 (強調は筆者)
清水区の住民に必要とは書いてない。当たり前だ。
静岡*県*にあればいいというのが第二の質問のちょっと説得力にかける回答だとおもう。
清水区の人に問いたい: 東海大に遠方からきて下宿したりしている学生を除いて、1975年このかたこれだけ東海地震のことをいわれてきて、2週間くらい停電したってこまらないだけの電池、非常食、水などをストックしてるんじゃないのだろうか?つまり清水区の住民は、生活の面からの発電網の一時的な不備には十分対応してけるのではないか(非常に楽観的というか、昔住んでいたころの非常食とかの準備の様子を思い出して書いているんだが。桜が丘公園の地下に非常食備蓄倉庫を作ったと学生の頃聞いて驚いた記憶がある。
不便さとか「リスク管理」とか言い出すだろうが、それにこたえるだけの覚悟もいるね。)
三番の質問に対する説明が清水LNG発電の正直な答えで、非常時もそうだが、出資者がこれから平常時に利益を享受するためである。正直な人が資料を書いているおもう。次の資料をよまれたい。
住民の皆さまへのご説明資料
上の頁にあるPDF資料だ。
清水天然ガス発電所について、どのような施設かわかりやすく掲載しています。
このPDFの最初のほうに、次のような記述がある。株主総会とかの説明をベースにしているのだろう。
「清水天然ガス発電所(仮称)建設計画は、当社の清水油槽所内にある広大な遊休地を活用
し、隣接するLNG 基地から天然ガスの供給を受け、 (以下略)」
正直な記述だ。
もし私が広報担当で、これから排気ガスを引き受けて、しかもJR東海の昔は主要線(いまは新幹線が稼ぎ筆頭)の駅そばに発電所を作り、事故を起こしたらたぶん駅と線路にも被害をおよぼすような地元に説明するときには、「*遊休*地」という言葉は使わないと思う。
「当社の清水油槽所の広い敷地内に隣接するLNG基地から天然ガスの供給を受け」とかの表現にした方がいいのではと余計なおせっかいをしてしまいたくなる正直な記述だ。
妄想
株主:あの遊んでいる土地なんとかならないのか。無駄にしているのは納得がいかない。活用方法考えろよ。
社員:いい考えでました。いま売電事業に参入できます。川崎で石油工場の排熱で発電して儲かってます。LNGの方がもっと効率いいし、どうですかね。
社内会議: それだ! それで行こう。
というような会話があったんじゃないかと彷彿させる文章だ。
(追記: なんで、ここで 「清水にはたくさんサッカーの熱狂的なファンがいて駅の近くにスタジアム作りたがっているから、土地売り込めばかってくれるんじゃないか。」「こんな埋立地みたいなところ買ってくれるかな。」「サッカーに関していえばブラジル並みの熱狂度だから。」ということにならなかったのはちょっと残念。)
とまあ、正直弱い正当化の理由をあげているが、露骨ともいえるくらい正直に、売電事業に参加するので発電所作りたいとここまで直球で投げ込んできているんだから、清水区民も、俺っちには要らない(のかどうかの議論もしたうえで)こちらも真っ向から打席にたってうけるのが礼儀ではないかとおもいますね。
私はそもそも、この程度の電力需要で、この程度の困る話ならば、すでに伊勢湾に十分に発電量があるんだから、これ以上日本の海岸線とか自然景観を悪くするような経済活動は辞めたらどうかということを書きたかったんだ。だから「静岡の電力事情」という見出しをつけて書き始めたけど、そこ行く前に紆余曲折ありそうだ。あえて見出しはそのままにしておく。
さらにこのブログ記事に収拾を付ける気をなくしたのは、上の「清水天然ガス発電所について、どのような施設かわかりやすく掲載しています。」の説明文書をちらっとながめて、その中の
- 窒素酸化物の測定地点の選択が不適切とおもえること、
- 発電所ができたときの景観の様子を示す模擬写真のアングルが不自然というか困ったもんだ(というか笑える部類だ。)
というのにおどろいたんだけど誰も文句いってないのかね、と大いに呆れたためだ。
上記資料は2016年9月30日に変更されているようなので何か批判があったうえでのデータなのかな。古いバージョンのドキュメント持っている人がいたら差異を知りたいものだ。
清水LNG発電も、もっとまともなPR担当者というかPR担当会社をやとわないとこれから大変かとおもったりして。
多分これからいくつかブログをかかないと、私の「すでに伊勢湾に十分に発電量があるんだから、これ以上日本の海岸線とか自然景観を悪くするような経済活動は辞めたらどうか」の真意は伝わらないだろうが、そのために会社提供の資料を読んでいて日本の企業の広報活動の質ってこんなに低いのと思ってしまった。今の時代世界にうってでるような企業が少ないわけだ。これはこれで日本市場が小さくなるだけの中、清水LNG発電の問題とは別に困ったことだと思い出した。
それにしても環境アセスメントの手法はくどくどと書かれているが肝心の環境影響評価方法書(訂正:最初環境アセスメント報告書と書いていたのに気づいたので修正。)は法定の閲覧期間がすぎたから公開してませんだって。法律の不備だ。いちいち総務とかが訪問者に対応するのは大変だろうが、今時ウェブに掲載すればすむ話だ。もしどなたかがウェブキャッシュに残してあるというようなことでコピーがあれば拝見したいものである。(それとも紙のバージョンしか公開してなかったのかな?)
これから長く清水に住む人に直接影響は多いだろうが、遠くにすむ清水出身の年寄りだって将来のことは憂うのだ。
(2017年6月追記: とはいえ、市原の発電は諦めてしまったね。あとは川崎の石油工場の排熱利用発電をのぞけば新規は清水だけか。なかなか興味深い展開だ。 http://www.nikkei.com/article/DGXLRSP440360_T20C17A3000000/ )
コメント