ニュータウンで高齢化 自動運転車を活用する実証実験へ

ニュータウンで高齢化 自動運転車を活用する実証実験へ
国土交通省は、郊外の大規模団地「ニュータウン」で高齢化が急速に進み車を運転できない人が増えていることから、自動運転車を生活の足として活用する実証実験を行うことになりました。
国土交通省は、開発が加速する自動運転車を高齢化や人手不足などで生じる社会課題の解決に生かそうと検討を進め、8日、新たな取り組みを決めました。

具体的には、戦後に開発が進んだ郊外の大規模団地「ニュータウン」で高齢化が急速に進んで車を運転できない人が増えていることから、自動運転車を生活の足として活用する実証実験を行うとしています。

利用者がスマートフォンで自宅に自動運転車を呼んで病院やスーパーなどを往復する使い方を想定していて、今後、参加するニュータウンを募ったうえで、来年度、実施する方針です。また、高齢化で熟練の運転手が減っている除雪車や、全国的に運転手不足が深刻化しているバスの自動運転化に向けた取り組みも進めていくとしています。

石井国土交通大臣は、8日の会議で、「具体化の検討を進めながら課題を明らかにし、自動運転の実現に向けた取り組みを加速したい」と述べました。