昔から探求心旺盛で、虫眼鏡を持って空き地を歩いたり、図鑑を端から端まで読んだりして、気づいたら研究者が夢になっていた。
中学校に上がって嫌がらせにあっても、(自分には夢がある、こいつらに潰されていい人間じゃない)と思うことでなんとか耐えしのいでいたし、高校時代には特に興味のある研究分野を見つけ、その研究をやってる研究室を探したり、その研究室の教授の本を読んだりもしていた。
そして大学受験、第一志望には落ちたものの大学院でそこに行けばいいと割り切って、後期で受かった大学に入学し、希望の分野とは少し違う分野の研究室に入った。
『この分野を研究する第一人者になる』という夢が若き私を支え続けていたのは確かだった。
ある教授とお話させていただいた時、「君の問題意識はどこにあるの?」と聞かれ、はじめて気づいた。
私、研究者向いてない。
新たな知見を得ることが好きで他人と議論することを望むけれど、飽きっぽくて一つの物事を突きつめる前に他の者に手を出してしまう。
もちろん高校生の時からこの研究テーマがやりたいと思ってたので、その分野に対する知識はそこそこある。
けれども研究者になるためには、更にその問題に対してどうアプローチしていくかまで考えないと論文なぞ書けない。書けるわけがない。
私は漠然と研究室内でできる範囲の研究をしようと考えていたけれど、そもそもその研究分野にこういったアプローチがしたい!そしたら新規性がある!って言えないとこの研究室に行く意味など、いやそもそも研究をする意味などない。
それすら持たずなんとなくこの分野のなにかをやれたらいいと思う程度の人間が真っ当な研究者になれるだろうか。
気づくのが遅い。
研究室訪問後、駅のホームで泣きじゃくった。訪問後しばらくして、訪問先の研究室に受験しない旨のメールを出した。
ある研究室の方には「とても残念です…」とお返事をいただいてまた泣きそうになった。私もあなたと研究したかった。
外部院進を考えていた私は就活などしていなかったため、現在所属する研究室に内部進学して、院で就活することに決めた。
そもそも今いる分野の方が就職は確実にいいだろう…それに学部から院まで同分野にいた方が、日本では専門性が高いとみなされて内定をもらいやすい。
ただ、これまで研究者になるという夢のようななにかを軸に生きていた私にとっては、アイデンティティの損失というべきだろうか、物事に対する選択基準を一つ失った気分である。
一応技術職志望だけど、もう自分に研究は無理だと気づくとそこから離れたい気もしてきて、院卒文系就職もありだな…とか考えている。
自分の軸がないとこんなに不安定なんだな…って20過ぎて気づく自分の愚かさよ。
自分に適性がないことにもっと早く気づきたかった…そしたら学部で就職したかもしれないのに…。
でも中途半端に就活してしまったら、それはそれで院行けばよかったかなって後悔してたのかもしれない。こんな軟弱者のことだし。
いや学部3年で気付くとか全然遅くないでしょ フツーすぎる
文章読んだ感じしっかりとした人みたいだし院に行くぐらい頭いいのになんかもったいないな… 文系就職に行きたくなるのはよした方がいい気が
所詮この世は弱肉強食 強ければ生き、弱ければ死ぬ
自分もあなたと同じく、最近(?)、研究者をあきらめました。あなたとの違いは、私がもうアラサーにさしかかろうとしている点でしょうか。 学部は飛び入学しました。諸事情があって修...
いずれにしても研究職をやめようが高収入は期待されているのだからそれでいいんですよ 最近は大卒の分際で小売外食とかいうゴミばかりななかあなたはよくやっています
お前はなんか不誠実臭がひどいな