World
|
[ワシントン 7日 ロイター] - トランプ米大統領に解任されたコミー前連邦捜査局(FBI)長官は7日、フリン前大統領補佐官の捜査から手を引くようトランプ氏から要請があり、「忠誠が必要だ、忠誠を期待している」と言われたことを明らかにした。
翌日行う上院特別情報委員会での証言内容が、委員会のウェブサイトに公開された。
それによると、大統領執務室で開催されたテロ対策に関する2月14日の会合で、トランプ大統領はコミー氏以外の出席者を全員退席させた後、フリン氏に関して切り出し、「彼はいいやつだ。捜査から手を引くことを望む」と述べた。
またトランプ氏は3月30日、コミー氏に電話をかけ、自身とロシアには何も関係がないと伝えた上で、ロシア捜査を巡る「疑念を晴らすために何ができるか」と尋ねたと記されている。
コミー氏は電話で、FBIは大統領を個人的に捜査しているわけではないと伝えた。同氏は「大統領は『この事実を明らかにする必要がある』と繰り返し私に語った」としている。
コミー氏は3度、トランプ氏は捜査されていないと伝えたとしている。
またトランプ氏は1月27日の夕食会の席で、コミー氏に対し、FBI長官のポストにとどまりたいのかと尋ねた。コミー氏は「FBIは行政機関において伝統的に独立した地位にあるのに、(トランプ氏の発言を聞いて)非常に不安になった」と述べた。
<米大統領「疑いが完全に晴れた」>
私たちの行動規範: トムソン・ロイター「信頼の原則」
- ロイターをフォローする