景気実感の指数改善 基調判断も6か月ぶり上方修正

景気実感の指数改善 基調判断も6か月ぶり上方修正
働く人たちに景気の実感を聞く、先月(5月)の景気ウォッチャー調査は、企業の受注が堅調だという声が相次いだことなどで、景気の現状を示す指数が2か月連続で改善し、内閣府は景気の基調判断を6か月ぶりに上方修正しました。
この調査は内閣府が小売店の店員やタクシーの運転手など2000人余りを対象に、3か月前と比べた景気の実感を聞いて、毎月、指数化しているものです。

それによりますと、景気の現状を示す先月の指数は48.6で、前の月を0.5ポイント上回り、2か月連続で改善しました。
これは、自動車や建設をはじめ幅広い業種で受注が堅調だという声が多く寄せられたほか、気温の上昇を受けて家電の販売が好調だという声も多く寄せられたためです。

こうしたことから、内閣府では景気の基調判断を、これまでの「持ち直しが続いているものの、引き続き一服感がみられる」から「持ち直しが続いている」に6か月ぶりに上方修正しました。

また、2か月~3か月先の景気の先行きを示す指数も49.6と前の月を0.8ポイント上回り、2か月連続で改善しました。