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作物栽培と発電同時に 飯田で太陽光パネル84基設置

開所したソーラーシェアリング実証プラント=飯田市で

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 飯田市龍江のNPO法人信州自然エネルギー研究会は一日、林宗吉代表(67)が所有する龍江羽入田の土地約千平方メートルに太陽光パネル八十四基を設置した「ソーラーシェアリング実証プラント」を開所した。

◆実証プラントが開所

 太陽光発電で売電する一方、地面から二・五〜三メートルの高さにパネルを設置することで、地表面での作物栽培も可能にするシステム。東京に本社を置く市民ソーラー社が全国で展開する方式で、林さんは数年前から導入を検討していたという。

 パネル下部の地面ではNPO法人がサトイモやサツマイモ、ブルーベリー、トマト、ナスなどを栽培。また、下伊那農業高校と協定を結び、今年はアグリサービス科三年の片岡優希さんと高橋颯太さんが、課題研究の一環で採油用にヒマワリを栽培する。

 発電量は最大二十二キロワットで、NPO法人は龍江地域づくり委員会と災害時には最大六キロワットの電力を供給する協定も結んだ。一ノ瀬孝司会長は「万が一の場合に電力を供給してくれるのはありがたい。太陽光発電施設をより有効に使う方式として期待している」と話した。

 (須田唯仁)

 

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