トップ > 三重 > 5月31日の記事一覧 > 記事
三重度会でメガソーラー計画 県内最大の出力に県内最大となる出力六十九メガワットの大規模太陽光発電所(メガソーラー)の建設が、度会町の山林で計画されている。二〇二一年十二月に稼働する予定で、完成までの事業費は二百八十億円に上る。県の条例に基づく環境への影響評価の手続きが進んでいる。 発電所名は「宮リバー度会ソーラーパーク」で、ステンレスタンク製造のベルテクノ(名古屋市)と建設業の九電工(福岡市)が事業の中心。山林を切り開いてパネル二十六万枚を設置し、電気は全て中部電力(名古屋市)に売却する予定だ。県エネルギー政策・ICT活用課によると、県内のメガソーラーでは、津市白山町でオリックス(東京)が運営している五十一メガワットの発電所が最大。四日市市の足見川地区で五十メガワットの計画もあるが、度会ソーラーパークが最大になるとみられる。 度会ソーラーパークの計画地百七十五ヘクタールは宮川の南岸で、度会町の田間地区や上久具地区などが入る。全て民有地で、主に林業に使われていたが、近年は手入れされていなかったという。一八年初めに着工する予定。 建設を担当するベルテクノ子会社のスコース(東京)によると、環境への影響では、山肌から樹木が無くなるため雨水で土砂が流出しないか心配する周辺住民がいるという。雨水をためる調整池を八カ所造成して影響を減らす方針。近くには鳥のオオタカが生息しているため、繁殖に影響しないよう配慮しながら作業を進める。 環境影響評価の手続きは、計画に対する住民からの意見の受け付けが五月上旬に終了。現在は県や町が意見を集約する段階に入っており、今後、スコースに意見を伝える。 (大島康介)
PR情報 |
|
Search | 検索