米国や中国との関係の今後について尋ねる質問に康氏は「中国が北朝鮮に影響力を行使するよう緊密に協議を行いたい」「米国とはティラーソン国務長官との電話や直接の会談を通じて協力を進めていきたい」と述べた。また韓日慰安婦合意や開城工業団地の再開、北朝鮮に対する人道支援などについても、誰かが原稿を書いたとしか思えない模範的な回答、あるいは誰でもできるような話をただ読み上げただけのようにしか感じられず、康氏の考え方、あるいは腹案や知恵、経験などについての説明も全くなかった。
個人の道徳性や能力不足を理由に就任を見送るにしても、外交、国防、統一など国の重要政策を担う閣僚のうち、現時点で何とか聴聞会にまでこぎ着けたのは康氏だけで、彼女以外は候補者さえ見当たらない。国民をいらつかせるのももういいかげんにしてもらいたい。