大坂容疑者の逃亡決意の文書か 中核派アジトで見つかる

大坂容疑者の逃亡決意の文書か 中核派アジトで見つかる
k10011010671_201706081306_201706081307.mp4
昭和46年の「渋谷暴動事件」で警察官を殺害した疑いなどで指名手配されていた、過激派「中核派」の大坂正明容疑者(67)が逮捕された事件で、警視庁が去年捜索した東京・北区の「中核派」のアジトから、大坂容疑者が逃亡生活を続ける決意について書いたと見られる文書が見つかっていたことが、捜査関係者への取材でわかりました。
「中核派」のメンバー、大坂正明容疑者は、「渋谷暴動事件」で新潟県警から派遣されていた当時21歳の中村恒雄巡査を殺害したなどとして警視庁に指名手配されましたが、45年余りの逃亡生活の末、7日、殺人などの疑いで逮捕されました。

これまでの調べで、警視庁が去年、東京・北区の中核派のアジトを捜索した際、水に溶ける特殊な紙に「指名手配が強化される。攻撃をはね返す」などと、大坂容疑者が書いたと見られる文書が見つかっていたことが、捜査関係者への取材でわかりました。
この文書は平成24年ごろに作成され、オウム真理教の元信者で特別手配されていた平田信受刑者が逮捕されたあとに書かれたと見られるいうことです。
警視庁は、大坂容疑者がこの時期に警察の捜査に警戒を強めていたと見て捜査しています。

また、このアジトからは、指名手配犯の摘発強化を警戒する中核派幹部の会議録なども見つかったということで、警視庁は、中核派が警察の動きを注視しながら大坂容疑者を組織的にかくまっていたと見て、調べを進めています。