こんにちは、斉藤犬子です。
前回に引き続き、一年前を振り返る記事です。今回はつわりについて。
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妊娠5週目から始まったつわり
一年前、病院で妊娠と診断してもらった日。この日は土曜日で、わたしの誕生日でもありました。
病院に付き添ってくれた旦那さんも喜んでくれ、夜はお祝いに肉を食べに行こう!と、たまにしか行かないステーキ屋さんで奮発して高いお肉を堪能。しかし、これが最後の晩餐になったのです…。
翌日から気分が悪くなりました。とにかく気持ちが悪くて、動けないし食欲がわきません。お昼ご飯になんとかパスタを食べましたが吐き戻しそうになり、無理に食べなきゃよかったと後悔します。
ちょうど妊娠5週目に入ったところでした。これが噂のつわりか…。いつまで続くんだろう…。明日からちゃんと会社に行けるんだろうか…。と、ひたすら気が重くなりました。
食べつわりでした
わたしのつわりは、食べつわりでした。
母も食べつわりで体重が激増したと聞いていたのですが、わたしの場合は食べつわりだけど食べられないものが増えてしまい、とっても苦労しました。
まず、最初の2日間は白米しか食べることができませんでした。ふりかけ等の味付けが気持ち悪くて、ひたすら白米のみを食べました。
3日目はお粥にしないと食べられなくなりました。塩が気持ち悪いので、白米をそのままお湯でふやかしたものを食べました。
4日目はついにお粥を食べて吐いてしまいました。これから2ヶ月ほど白米が全く食べられなくなります。シンプルなサンドイッチならなんとか食べることができたので、2週間ほどサンドイッチばかり食べ続けました。
惣菜パンや味の濃い菓子パンは食べられません。食パンを何も付けずに食べたり、味の薄いスティックパンを食べたりしました。
飲みものも味がついているものを受け付けられなくなりました。麦茶などのお茶も全くダメで、ミネラルウォーターを飲み続けました。
食べつわりって、ひたすら何かを食べていれば吐き気が抑えられると思っていましたが、まさか食べられるもの自体が減るとは予想外でした…。
つわりで会社を休まないように頑張った
会社には何とか休まずに行きました。妊婦健診でお休みをもらわなければいけないため、なるべく他の日は迷惑をかけたくなかったのです。
きちんと会社に行くため、朝は少し早めに起きてゆっくり体を慣らすようにしました。味のない食パンをかじり、体が動くようになってから最低限の家事を済ませて出勤。
出勤の時間も早めました。つわりで体がだるく、今までと同じスピードで移動できないからです。もちろんお弁当を作る体力が無いので、出勤前にコンビニに寄って食料を調達。お昼ごはんのサンドイッチの他に、休憩時間に食べるためのミニサンドイッチやスティックパンなどを毎日購入しました。
会社では隣の席の先輩にすぐ報告しました。幸い子持ちのママさんだったので、優しく気遣ってくれました。食べつわりのことも理解があって、業務時間にこっそり間食することを快く許してくれて助かりました。
それでも、お昼休憩中は仮眠をとらなければ体がもちませんでした。打ち合わせスペースの椅子で眠り、午後はフラフラになりながらもなんとか18時まで勤務。帰宅後はすぐにシャワーを浴びて眠らないと、次の日が起き上がれません。こんな生活が1ヶ月続きました。
1ヶ月が過ぎると、少しずつ食べられるものが増えたので体が楽になってきました。ですが、相変わらずお昼休みの仮眠を取らないと午後の勤務が辛く、帰宅後も何もできない日々が続きます。会社を休まないために、仕事以外の時間はひたすら寝て体力回復に専念しました。
ちょうど暑くなってきた頃だったので、会社までの道のりがとても辛かったことを思い出します。勤務中に吐きそうになり慌ててトイレに走ったり…。いつも健康すぎるわたしだったので、会社の人にはすぐ妊娠がバレました。笑
つわりが軽くて良かったねと言われ…
なんとか会社を休まずにつわりを乗り切ることができましたが、毎朝味のない食パンを食べていた頃は地獄でした。寝ていてもしんどいし、息をするだけでしんどい。
自分でよく頑張ったなあ…と思っていたのですが、出産後、義母に言われたひとことにショックを受けます。
「あなた、つわりが軽くて良かったわね」
…え?
つわりが軽くて良かった?あんなにしんどかったのに?
一瞬、義母が何を言っているのか理解できませんでした。
味のあるものがほとんど食べられなくなって、ミネラルウォーターしか飲めなくなって、ボロボロの体でギリギリ通勤していたわたしの姿を義母は知りません。
そりゃあ、入院が必要なほどひどいつわりではありませんでした。何も食べられなくなったわけではないし、重いつわりの人に比べれば、わたしのつわりなんて全然軽いものだったと思います。
それでも、わたしはめちゃくちゃしんどかったし、しんどい思いをしながら無遅刻無欠勤で会社に行きました。遅刻早退をすれば楽だったけど、先輩に迷惑をかけたくなかったから一生懸命頑張りました。だからつわりが軽くて良かったね、なんて簡単に言われたくないなあ…と思ったのです。
ちなみに義母は悪気のない人でいつもは優しいので、つわりの話は水に流しました。笑
意外とつわりの理解がないのは同じ女性?
妊婦さんの中には、本当につわりが軽い方がいるそうです。ちょっと気分が悪いかな〜という程度で、普段通り生活できちゃう。仕事もバリバリして平気。めっちゃ羨ましいですよね。
困ったことに、そのつわりが軽かった人たちの中に、つわりが重い人に共感できない人がいるのです。
つわりがひどすぎて会社を休んだら「わたしはつわりでも平気だったから、休むなんて理解できない」「甘えてるんじゃない?」と言われたり、さらには「◯◯さんはつわりでも休まずに出勤してたけど?」と、つわりが軽かった人が基準になってしまったり。
実母や義母に理解がないと最悪ですよね。「わたしのときはつわりなんて大丈夫だったけど」という自分基準で話をされてしまったり、つわりで寝込むのはおかしい!と責められたり…。
また、入院するほどひどいつわりではなかった、イコールつわりが軽くて楽だった、では決してありません。つわりでツラい思いをしていることに変わりはありません。ツラい思いをしながら毎日乗り切っているのに「つわりが軽くて良かったね」なんて言われたくないですよね。つわりのツラさは他人と比べるものじゃないと思います。
わたしは無遅刻無欠勤で会社に行くために色んな努力をしました。決して無理はせず体調を整えることに専念し、思うように動かない体のため余裕をもって行動したり。側から見れば健康そうに通勤していたのかもしれませんが、つわりに耐えながら仕事をするのはめちゃくちゃしんどかったです!もう二度と経験したくないくらい!泣
ダラダラとつわりのことを書いてしまいましたが、最後に大切なことなのでもう一度。つわりのツラさは他人と比べて欲しくないです。もし、つわりに苦しんでいる人が身近にいたら余計なことは言わず「大変ですね」と、ツラい気持ちに寄り添ってあげて下さいね。