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JR小浜線高速化を 政府に県が重点提案

 二〇一八年度政府予算案編成に向けた概算要求を前に、県は七日、各省庁への「重点提案・要望」を発表した。北陸新幹線敦賀開業を見据え、JR小浜線の高速化など二十項目で百十点を盛り込んだ。

 県政策推進課によると、最重点事項は十二項目の六十一点で、うち新規は十六点。重点事項は八項目の四十九点。うち新規は二十点となった。北陸新幹線は六年後に敦賀開業が迫り、敦賀以西も小浜−京都ルートに決まった。小浜線の高速化は、経済効果を嶺南全域に波及させるのが狙い。

 小浜線は敦賀−東舞鶴間を結ぶ単線で、普通列車のみが運行する。所要時間は敦賀−東小浜間(四十六キロ)が五十八分、東小浜−東舞鶴間(三十八キロ)が五十分。路盤強化や、快速列車運行のため、駅における待避施設整備などへの財政支援を求めた。

 原発周辺地域の防災では、悪天候時に備え大型ヘリによる避難支援体制の強化を要望。原子力災害の発災後、嶺南地方に早い段階で大型ヘリが集まる駐機場所をあらかじめ定めるなど、ヘリの運用方法を改善して、実効性を高める措置を求めた。

 西川一誠知事は七日、重点提案・要望のうち、実効性のある政府関係機関移転の実現などを、内閣府で松本洋平副大臣に要請した。八日は自民党や国土交通省にも要望する。

 (山本洋児)

 

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