小顔になりたいって、女性なら誰しも思うんじゃないかしら。
顔が小さいってだけで、スタイルよく見えるし、かわいく見えるし、何を着てもどんなお洋服でも似合うんですもの。
だから女性は、様々な工夫をして顔を小さく見せようと努力していますよね。例えば自分でできる事として、フェイスマッサージやヘアスタイルやお化粧やダイエットなんかがあります。
けれども、自分で努力しようとすればするほど理想は高くなるもの。
そこで専門的に小顔にしてくれる方法はないかということで、小顔矯正は注目されています。
ちょっと恐いような、でもやってみたいような、小顔矯正ってどうなのかしら?
小顔矯正について知りたいと思っても、意外と謎が多いもの。
そこで小顔矯正って、誰がどこでどんな風にやっているのか。
おいくらくらいで、本当に効果があるのか、具体的に探ってみましょう。
その方法や注意する点もふまえて正しい選択をしていきましょう
小顔矯正の意味は?
小顔矯正は、小顔に矯正するという意味で使われています。
矯正という言葉は、眼科でよく使われますね。
矯正視力といって眼鏡をかけて見ることで、「よく見えるようになる」ことを指します。
また、歯科治療で歯並びを治すことも「歯の矯正」と言います。
歯の矯正はきちんと治せば元には戻らずきれいなままですから、持続するという意味も含んでいます。
一方で小顔矯正は、何らかの方法で「よりよく小さい顔にする」ことを指しています。
小さい顔にすることがよりよいことかについては、多くの女性が求め理想としている現実が物語っています。
視力や歯と違ってもどかしいところは、どこまでの小顔を目標とするか、セルフケアでは限界があるということですよね。
たとえば何か画期的な方法やグッズがあれば、直ぐに手にいれて結果を期待したいものです。さらに誰かに「顔が小さくなった」と評価されたい気持ちも大いにあります。
そのような女性の心理を後押しするかのように、小顔矯正についての方法やそれにまつわる商品は多岐にわたっています。
それでは、小顔矯正にはどんな方法があるか種類をあげてみましょう
- ①整体師によるもので、骨格を変えることで小顔になる方法
- ②エステや整体による、マッサージで小顔になる方法
整体師による骨格を変えることで「小顔矯正」になる方法
2014年に深田恭子さんが主演をしたドラマ「5LDK」で3cm小顔になったことが取りあげられました。
これについて深田さんは「頭蓋骨矯正をしたから」と小顔矯正について告白して話題となったのです。
深田さんは、
- 「まだ一度しか行ってないんですけど、一度でいいんですよ、そこ。一度で一生もつんです。」
- 「その先生に顔を触られていると、30から40分で私の顔は3センチ小さくなった。」
と言っています。
「詳しくは、値段は42万円、それでも予約は1年待ち。
東京、東銀座にある西倉式美容整体。
なぜ整体で小顔になるかというと、人間の頭蓋骨は23枚の骨でできている。
骨のつなぎめの縫合せんが10代後半から開き、顔が大きくなってしまう。
開いた縫合せんをもとに戻すことで、小顔にする。
1回の施術で、あごのエラ骨の幅を3から4センチ小さくすることができる。
頬骨を2センチ小さくすることも可能。
ある一定の力を加えると骨はすごく開きます。
詳しい値段として、施術は4ヶ所の矯正となりエラ骨、頬骨、頭蓋骨、面長。面長とは眉間から鼻、口のライン周辺を指します。
施術料金は、1箇所21万円。4箇所矯正で84万円」
とのことでした。
この事が話題となり、深田さんをたった1回で小顔にした小顔矯正が、美意識の高い日本女性を虜にしたのです。
高額な美容整体かもしれませんが、たった1回の小顔矯正でずっと一生続くのだとしたら、長い目で見れば安いかも知れないとも思います。
その後もテレビで大久保佳代子さんや芸人、アナウンサーらが美容整体を体験し、2から3センチマイナスになったとその効果を実感したのです。
さらに深田さんだけでなく、有名なモデルさんや俳優の方々が骨格を変えることによる小顔矯正しているとも報じられました。
これにより整体師による骨格を変えることによる小顔矯正が、話題沸騰となったのです。
取り締まりを受けた整体師による骨格を変える「小顔矯正」の方法
このように大きな話題となった、骨格を変えることによる小顔矯正でしたが、たびたび健康被害の訴えが報じられることになりました。
- めまいによる吐き気、おう吐
- 喘息様症状
- 頭痛、ふらつき
- 顔の変形
などです。
これらの症状はいずれも、日常生活を困難にしてしまい非常に深刻な問題となりました。
この問題を受けて2013年4月、整体師による「小顔矯正」が「根拠なく違法」だとして一般社団法人に対して消費者庁が取り締まりを行ったのです。
整体師とは、マッサージや指圧など行いますが国家資格は必要ではありません。
日本経済新聞によると、
「矯正施術で骨格に働きかけて小顔になれる」とホームページで広告したのは景品表示法違反(優良誤認)にあたるとして、消費者庁は23日、一般社団法人「美容整体協会」(東京・中央)に再発防止などを求める措置命令を出した。”
とあります。
この中で景品表示法というのは、商品を販売するときに「その効果や性能を、実際よりもおおげさに表示することを禁止する」という法律です。
ということは、小顔矯正の効果や性能について根拠なくおおげさな表示をしていたという問題があったわけです。
実際にこの業界関係者に大きな波紋を呼んだのです。
問題になった表示は、次にあげる2つのことでした。
頭蓋骨の骨格を変えて、顔が小さくなる
小顔矯正の宣伝として指摘された問題は、
「骨の縫合にはゆるみがあって、そのゆるみを引き締める、ゆがみを治す。」
といった、「施術によって、頭蓋骨の骨格を変える」というものでした。
そもそも大人の頭蓋骨の縫合にゆるみなどありません。
ゆるみのあるのは、新生児や乳児期であって、脳が大きく形成される時期だけです。
もしその後もベコベコゆるかったら、脳を守る役割が果たせません。
頭蓋骨は、厚い骨が球状になってがっちりと大切な脳を守っているのです。
たとえば脳の手術でどうしても頭蓋骨を開けなければならないときは、専用のドリルや電気ノコギリを使うほどなのですから。
では、実際にどのような施術が行われたのでしょうか。
それは頭蓋骨ではなく、眼や鼻がある顔の方にマッサージと称して圧迫を加えたのです。
顔の骨も頭蓋骨のように丈夫なのでしょうか?
いいえ、違います。顔の骨は頭蓋骨とちがって、非常にデリケートにできているのです。
顔の方にある骨は、頭蓋骨とは違っていて外に出ている眼や鼻や口の入れ物になります。
複雑な形をしているため、頭蓋骨とちがって、薄く壊れやすいのです。
そして眼や耳や鼻や口は感覚器といって、見たり聞いたり臭いを嗅いだりするために、非常に繊細な神経がたくさん通っていて脳に通じています。
血管も多く、少しの傷で出血しやすいし、出血すると手や足よりも止まりにくいのも特徴です。
だからボクシング選手が手や足より、顔が腫れたりしてしまうのも分かりますよね。
感覚器の入れ物というだけでなく、耳でよく聞くために、特に頬やえらのところの空洞は薄くなり音を充分にひろえるような特に繊細なつくりになっています。
殴られたり、強い衝撃で簡単に耳が聞こえなくなってしまうのはこのためです。それほど顔の骨というのは、非常にデリケートにできているのです。
ではここで、問題に戻りましょう。
骨のつくりそのものを変えると宣伝しているのですから、施術者はギリギリと力まかせに強い圧迫を加えました。
それにより頭痛やめまいや鼻の疾患など思いもよらなかった様々な事故や問題が生じたのです。
消費者庁は「施術によって頭蓋骨の骨格を変える」という宣伝には、医学的根拠が無いとして、「違法」と判断しました。
これに対し、取り締まりを受けた法人はその根拠について説明できなかったとのことです。加えて、
「えらの骨や頬骨に力を加えて、内側に入れていく」などという宣伝も取り締まりの対象となりました。
持続性に優れた施術
消費者庁は、小顔矯正の持続性にも根拠がないと判断しました。
小顔矯正により骨格を変えることに根拠がないので、持続性にも根拠がないのです。
現在では、この報道により「数回の施術で効果がより実感できる」などと表示するようになった整体やサロンも多いそうです。
このように現時点では、骨格が変わって小顔になれたりその効果が持続するという根拠はないと判断されています。
美容に関した情報は非常に多く、誘惑される魅力的な記事もたくさんあります。
今回のような根拠のない誤った情報で、自分の体を傷つけて取り返しがつかなくなることのないように注意していくことが大切です。
マッサージで小顔になる方法
骨格を変えることによる小顔矯正はあのような問題となりましたが、小顔矯正の人気は衰えていません。
誰もがやはり小顔に憧れているのです。
現在はマッサージにより、多くの人が小顔矯正を実感しています。
口コミでも、
- 「顔が小さくなった」
- 「えらが目立たなくなった」
と感じています。
では実際にどんな効果があるのでしょうか。
小顔矯正を受けても骨は変わらないはずなのに、それでも顔が小さくなった感じがする。
これは、顔のむくみや筋肉のこわばりが一時的に解消されるからです。
マッサージをすると、顔全体が温められて気持ちがリラックスします。
そして血液の循環が良好になり、顔の筋肉の緊張がほぐれます。
これによりリンパの流れが良くなりむくみがスッキリととれるのです。
顔の筋肉が動かしやすくなれば、顔の表情も生き生きとしてステキな笑顔も作れますね。そうすれば小顔としての効果を実感できるのです。
小顔矯正ではない?小顔マッサージ
「小 顔になる」と実感できて、口コミの多い小顔マッサージですが、一方で次のような指摘も受けています。
高須クリニック/公式サイトによると、
最近は、小顔矯正と小顔マッサージをミックスして行っている施設が多いです。
ときどき「小顔矯正で本当に小顔になった」という人がいますが、これは小顔矯正ではなく、マッサージによって一時的に小顔になった可能性が高いです。
また、「当院の小顔矯正は即効性があるので、1回行うだけで効果が実感できます。」と謳っているところは、小顔矯正ではなく、小顔マッサージによって一時的に小顔にしてるだけの可能性があります。
と述べています。
これは「小顔矯正」と表示していても、実際には「小顔マッサージ」であり一時的な効果を表しているにすぎないということです。
それでも、施術後にはむくみがとれるし本当に顔がスッキリするので、「小顔矯正には効果があった」と感じている人は多いようです。
このように、一時的にむくみや顔のこわばりが解消しすっきりした顔になることは事実です。
ですから、持続的ではないにせよ、ここぞという晴れの舞台や勝負をかけるお付き合い、結婚式や同級会などにはおすすめかもしれません。
安全で、一時的でない、実感できる小顔矯正とは
骨格を変えることによる小顔矯正が、マスコミで華やかに取り上げられることがあったけれども安全面で保証なく、実は根拠もなかったことが明らかとなりました。
マッサージによる小顔矯正が、人気があって実感できるが永久に持続するものでは無いこともおわかりになったと思います。
では、安全で、一時的でなく、実感できる小顔矯正があるのでしょうか。
結果を確かに実感するのであれば、美容整形をお勧めします。
美容整形では、医師がカウンセリングを行い手術するので安全面で充分な配慮が得られます。
一口に小顔矯正と言っても、一人一人の顔立ちによってどのようにしてお顔を美しく見せるか、アプローチの仕方が違ってきます。
どういうことかというと、でこぼこに丸めた紙粘土より、つるんとしてどこまでも丸いゆで卵のほうが美しくて、整っていて小さく見えるということです。
具体的には、エラが張っていたらエラを削り、あごが小さければあごを足し、皮膚がたるんでいたら原因を取り除くという事です。
理想のフェイスラインに近づけることで美しく整え、その結果が小さく見えるということなのです。その例をご紹介しましょう。
- 脂肪溶解注射:頬の脂肪を注射で溶解
- 脂肪吸引:頬やあごの脂肪を吸引
- こめかみ形成:くぼんだこめかみをふっくらさせて若々しい整った印象作り
- あご形成:理想的な形のプロテーゼを挿入
- 頬骨削り:頬骨を削ることで鼻も高く見えるプラス効果もあり
この他に、様々な方法がお悩みにそってご紹介できます。
手術を受ける前に何度も相談して、方法を理解した上で料金も納得できるものであるか考えましょう。
さらに、手術を受けたあとの通院やケアなどについてもきちんと説明を受けましょう。
まとめ
小顔矯正について様々な方法をご紹介しました。
- 整体師による骨格を変えることによる小顔矯正
- マッサージによる小顔矯正
- 美容整形による小顔矯正
それぞれによってメリット、デメリットがあります。
自分のお悩みは何で、どこまでどのような小顔を目指すかによって異なってくると思います。
それぞれの口コミを見て考えたり、経験者に聞いたりすることもよいでしょう。ひとつに決めずに色々な専門家に相談してみることも良いと思います。
経済的にも考えて、美しく健康的な小顔矯正をめざしましょう。