少なくとも10年ほど前からコンサルティング業界は終わったといわれ続けている。その一方、コンサルティング業界に新卒、中途で入社する人は後を絶たない。 なぜコンサルティング業界にみなすすむのか考えてみた。
コンサルタントはかっこいい?!
今回、コンサルタントとして述べるのは、いわゆる経営コンサルタントと呼ばれる人たちをさす。
戦略コンサルかITコンサルか業務コンサルか区別があいまいになってきているが、 マッキンゼー、ボストンコンサルティンググループからアクセンチュアや野村総合研究所あたりまでをさすことにする。
船井総合研究所とはあまり関わりがないため触れないでおこう。 上記のような企業群だと、働いているコンサルタントに優秀な人が多く、一緒に働きたいと思う人も少なくないだろう。
また、同年代と比較しても若いうちから裁量権をもち、プロとして活躍しているのを目にしているかもしれない。そもそもイケメンがコンサルタントになっているかどうかは検証できないがおそらくあてはまらないとおもう。
さて、コンサルタントという職業は外部から颯爽とアドバイスをしているイメージをもっている方も多いため、知的で短時間で高い生産性を出していると勘違いしがちだろう。
給料も高く見えるのでコンサルタントという職業がかっこいいと思っているのだろうか。実際にコンサルタントは、精の限りをつくし、異臭がするプロジェクトルームで朝まで粘り、高いアウトプットを出し、充血した目でプレゼンをする。
労働時間も長く、アナリストのうちは給料も自給換算すると低い。福利厚生も商社やメーカーに比べると少ないため実は裕福な生活ができないが、ストレスからお金遣いは荒くなっている。
そういった裏事情を知ってもなおかっこいいと思うかさだかではないが、知的エリートたちがしのぎを削っているのがコンサルティング業界だ。
コンサルに行けば成長できるのか
コンサルに行くと成長できるという幻想をもっているのではないだろうか。実際、コンサルティング業界、特に戦略コンサルに行くと成長できるのは事実である。 ただし、一生懸命働き自分の頭をふりしぼり、限界まで追い詰めることで成長する。
こう書くとドMの人が多いのではと思うが実際そうだと思う。 コンサルに行くだけでは成長はできないが、コンサルで働き、しっかりと昇進しアウトプットを出し続ければ成長できる。
コンサルで成長したからといって事業会社では通じない
コンサルから事業会社に転職する人は多い。その一方で、事業会社でコンサルのスキルを活かせるだろうと考え失敗している人もいる。
コンサルで活躍している人は ほぼ間違いなく事業会社で活躍できるが、なぜかというとコンサルで学んだハードワークの精神や、短期間でインプットしアウトプットする力がすぐれているのであってコンサルタントとしてのスキルがいきているわけではない。
そのためエクセルで数字を動かしたところで事業会社が良い方向に向かうとは限らない。事業会社からコンサルに転職、そしてコンサルから事業会社に転職する人はどちらの論理もわかっているため事業会社では重宝される。
しかし、事業会社からコンサルに転職し生き残る人は多くはないのだが。
コンサルティングファームの偏差値
コンサルティングファームはどこが偏差値が高いか?という質問をうけたことがある。コンサルティングファームに就職する人は、学業の成績がよいことから優等生タイプが多くついつい偏差値で測ってしまいがちだ。
マッキンゼーが一番難しいと回答はしているがトップレベルのファームだと人材レベルに大きな差はないため自分に合うコンサル会社を見つけてほしいというのが本音だ。 それでも多くの人はより難しいところにチャレンジしたがる。
まぁ登山をする人を見てても富士山に登りたいと思う人が一番多いことからも気持ちはわかるが。
コンサルタントになるための志望理由は?
コンサルタントになりたい志望理由はそこまで深堀されない。ほかの業種でいくと志望動機を深くつっこまれるがコンサルティングという業界に関しては志望動機への深堀は多くはない。
それでも事業会社からコンサルに行く場合は、 明確な理由がないと活躍せず挫折してしまうので、面接の前に会う、転職エージェントに深堀されてコンサルに行くのはやっぱやめたということになる。
コンサルと事業会社では働き方や考え方が大きく異なるので、理由を明確にしたうえで転職を決断しよう。人生を変える決断になりかねないので注意してほしい。
コンサルタントの転職先
コンサルタントになった後の転職先に関しても質問が多い。コンサルタントの転職先は一昔前ならコンサルティング業界をポジションをあげながらぐるぐるまわっていたのだが昨今は事情も異なってきている。
現在は、コンサルから、事業会社の経営企画はもちろん、ベンチャー企業に転職しIPOの支援や新規事業のたちあげ、社内改革、もしくは起業といった形もあり既存のあり方とは変わってきている。
従来のようにマッキンゼーからベイカレントに転職したり、ボストンコンサルティンググループからプライスウォーターハウスクーパースやアクセンチュアへの転職は減ってきている。
同時にコンサルティング業界も成熟し、パートナークラスが うまってきているという背景もある。
コンサルタントの英語力
コンサルティング業界で働くコンサルタント、特に外資系は英語ができると思われている。しかし、日本企業をお客さんとしているコンサルティング会社が多い。そのために日本法人を設けているのだから当然ではあるが。
よって英語が求められる会社は決して多くはない。マッキンゼーのような会社はグローバルプロジェクトが多く、英語ができることは社内昇進においては必須となっている。 英語が必要な会社では、英語はTOEICレベルで最低900点はあったほうがいい。
TOEICで換算するのは野暮な話だが、ビジネスレベルで会話できることが必要となる。 メールでの作文はもちろん、議事録作成や、質問したり、回答したりと様々な場面で英語が必要になってくる。
コンサルタントの給料
コンサルタントの給料だが、決して高くはない。マネージャーになる前は、1000万円の年収を超えるところはすくない。つまり5,6年間一生懸命働いても全く昇進しないということがあるわけだ。
家賃補助もないので高くつく。 タクシー代等は、経費で落ちやすいため深夜まで働いてもタクシーでさっと帰れるのは便利だがそれでも決して高い給料というわけではない点に注意しておいてほしい。
転職して給料がかなりあがったという事例はベンチャーからの転職をのぞくとあまりきかない。むしろ一時的に年収がダウンしている。
コンサルに転職するためのサイト
BIZREACH(ビズリーチ)がコンサルに転職するならば最もよい転職サイトだ。 あまり有名な外資系でなく小さいコンサルでもよいならリクルートエージェント
をおすすめしている。
DODA等も大量採用しているコンサルの案件を多数抱えている。
【BIZREACH(ビズリーチ)】はコンサル企業の人事から直接くるので、 採用がかなり早く進む点もみのがせない。今日は以上だ。