カタールとサウディとの確執に背景に、ムスリム同胞団、ハマス、リビア等に関する政策の大きな違いがあることは、何度も書いてきた通りですが、これらの問題については、トルコがカタールと同じような政策をとってきたことも、書いてきた通りです。

そのような立場を背景に、最近のカタール孤立化の動きに対してトルコがカタールを支援する動きを示していて、al qods al arabi net とhurryiet net は、トルコの与党AKPと野党のMHPが、7日にもカタールにあるトルコ軍基地(カタール軍訓練のために2014年に設置されたもので、現在150名の兵士が駐屯している由)にトルコ軍兵士を派遣する法案を、早急に成立させるべく7日にも、議会に提出し、即日可決する意向と報じています。
トルコメディアによると、法案は2で、一つはトルコ軍の派遣で、も一つがカタール軍の訓練に関するものの由
もっともこれらの法案は、すでに準備されていたが、最近の情勢にかんがみ、大至急審議、採決されることになったものの由
派遣される兵士の数は不明だが、この基地について、かってトルコ政府が、3000名の兵士の派遣を検討していた由。
http://www.alquds.co.uk/?p=732027
http://www.hurriyetdailynews.com/turkey-to-fast-track-draft-bill-approving-troop-deployment-in-qatar-officials.aspx?pageID=238&nID=114045&NewsCatID=510

このトルコの動きが湾岸情勢にいかなる影響を与えるのかは不明ですが、それにしても、仮に7日に即日可決されるとすれば、なんとも素早い動きだと感心します。