選挙人とは?得票数の関係は?米大統領選挙をかんたん説明
アメリカ大統領選は、現地時間の11月8日得票が行われ、
日本時間の9日午後には当選確実が決まります。
開票状況は、テレビの報道では得票数と選挙人の獲得数が表示されます。
さて、得票数はわかりますが、「選挙人」て聞きなれない言葉ですよね。
日本の選挙にはない制度です。
このページでは、選挙人と得票数の関係について、簡単に、わかりやすく説明します。
得票数と選挙人とは
アメリカ大統領選挙では、有権者全員に選挙権があります。
この国民の得票数が、テレビの報道では「得票数」として表示されます。
しかし、この得票数は大統領選出には結び付きません。
各州に選挙人という枠があり、各州の有権者数によって、その選挙人の割合が決められています。
それら各州の選挙人の合計数が538人になります。
この選挙人の過半数、270人を獲得した候補者が、大統領に選出されるのです。
得票数と選挙人との関係は
選挙人は多いところでは、カルフォニアでは55人、フロリダで29人、少ないところでニューハンプシャーで4人、アラスカで3人など、一定ではありません。
ここで大事なポイントは、各州の得票数の割合が、選挙人の核と数になるわけではないということです。
選挙人の獲得は、各州の選挙人全員の数を獲得するということです。
具体的に言うと、ある州でA氏の得票数が10で、B氏の得票数が5のとき、その週の選挙人総数が12だとしたとき、
この州の選挙人の獲得は、A氏が8で、B氏が4となるように思えますが、実際は、A氏の選挙人獲得数は12で、B氏は獲得数0になります。
つまり、その州の得票数で勝利を得た候補者がその州の選挙人の数をその候補者が獲得するという制度なのです。
このため、それぞれの州においては得票数と選挙人の割合が比例しますが、各州によって選挙人の数が一定でないため、アメリカ全体で見た時、全体の得票数と選挙人の数は一定しないことになります。
得票数では優勢であっても、選挙人の数では劣勢になることがよくあるのです。
選挙人の過半数獲得者が次期大統領
このように、国民の得票数の過半数を制した候補者が大統領に選ばれるのではなく、選挙人の過半数を獲得した候補者が次期大統領になるのです。
日本ではちょっと考えられない制度で、なじみもないことなので、予想しづらいですよね。
2016年のアメリカ大統領選は、民主党のクリントン氏、共和党のトランプ氏が1つの椅子をかけて争っています。
はたして、過半数の選挙人を獲得するのはどちらでしょう。
開票、気になりますね!