まだ本日のアラビア語メディアは読んでいませんが、朝から驚いたので、とりあえず一言だけ

0800のCNNでは、米国の取り締まり当局によると(FBIのことか?)、今回のカタールとサウディ等アラブ諸国の関係断絶は、アラブ諸国を分裂させようとして、ロシアのハッカーがカタール通信をハイジャックし、偽の情報をもごりこませたことから起こったものだと報じています。
そして米捜査当局が、調査のためにカタールに捜査員を送るとのことです。
確かに今回の事件の発端が、カタール首長の徴兵兵士の卒業式典だっかでの発言(イランとの関係を称揚し、トランプ大統領を非難した内容だったかと思う)が、ねつ造されたものであるとカタールが主張し、サウディ等はこの主張を無視してカタール攻撃を続けていたことにあることは、このブログでも報告した通りです。

サウディ等のカタール攻撃は、カタールの中東政策、特に過激派への関与と支援に焦点を合わせてきたようにおもいますが、上記CNN番組に出たUAE外相も、カタールはヌスラ戦線とかアルカイダとか、さらにシナイ半島やリビア等でも過激派、テロリストを支援してきたと非難していました。
他方カタール外相は、カタールはテロとの戦いに真剣に取り組んできていて、アルカイダやその他のテロ組織、過激派に資金援助も含めて一切の支援はしていないと主張してきました。

というのが朝のCNN放送ですが、これから見るところでは、これまで特にムスリム同胞団、ハマス等との関係、リビア政策等でカタールが、サウディ、UAEとは確執を繰り返してきたのが、カタール首長の(偽の?)発言とやらで、一挙に表面化したもののように思われますが、あの発言ではカタール首長は、特に同胞団とかハマスとかましてはヌスラ戦線とかアルカイダとかISを擁護するような発言はしていなかったと思います。

それにしても、上記CNNの報道が事実であれば、ロシアは米国選挙に引き続いて、仏の大統領選挙にも、ハッキングで介入し、さらカタールまでもということになり、まさに天下無敵のサイバー王国ということになるのでしょうか?
いずれにしても野次馬の発言として聞き流しておいていただきたいが、今後の発展というか、どんな情報が流れてくるのか、、今から楽しみです。
それにしても、中東のニュースも矢張りCNNとかBBCに頼ったほうがいいのでしょうかね?