「ほら。やっぱり、でけー!」
大きなヤシの木を見ると、夫は大興奮。
夫のブーさんは温泉好き。
30代のうちの2年間は、
給料のほとんどを全国各地の温泉めぐりにつぎ込んでいました。
お目当ての温泉へ行くために宮崎空港へ降り立ったとき、
ブーさんは街路樹として植えられているヤシの木の大きさにビックリ。
「宮崎県の街路樹って、でっかいヤシの木なんだよ。スッッゴイでっかいんだ!」
結婚前から何度もヤシの木を話を聞いているけれど、
そのたびに興奮して鼻の穴が広がるブーさん。
衝撃的な大きさだったようです。
そんなブーさんは最近、宮崎のヤシの木に疑問を持ちました。
「九州に引っ越した友達が『本州と違って九州の台風はイキがいい』って言ってたよ」
「あのヤシの木、危なくない?」
ブーさんの疑問に答えるべく調べました。
市中心部から宮崎空港周辺までの国道220号と
市中心部の国道10号に約840本ならぶ「ワシントニアパーム」。
植えられてから50年。
高いものは背丈が20メートルを超えました。
成長するにつれ、枯れ枝を切り落とす維持費がかさむように。
また枝が落下し、車のフロントガラスが割れるなどの事故も相次ぎました。
やはり危険。
宮崎河川国道事務所は倒木の危険性があるとして植え替えることに決定。
しかし、「植え替え方」が決まるまでは大変だったようです。
参照:植え替えたいが、不ぞろいダメ!? ヤシ並木伸びすぎ 宮崎 - 産経ニュース
植え替えにかかる費用は1本あたり約100万円。
予算上の制約もあり、1年に14本が限度。
完了するまでに単純計算で60年かかり、高さもばらつきかねない。
1本おきに植え替えるか。
端から順番に植え替えるか。
最終的に決まった方法は
景観を損ねないように7区間に分けて、年間14本のペースでゆっくり更新する。
今年5月29日から工事が始まりました。
参照:宮崎名物のヤシ並木、60年かけ840本植え替えへ(朝日新聞) - goo ニュース
いつか2人で大きなヤシの木を見上げ、「うわー、すごい!」と驚いてみたいな。