イラン 議会など襲撃 12人死亡 テロ事件として捜査

イラン 議会など襲撃 12人死亡 テロ事件として捜査
イランの首都テヘランやその周辺で日本時間の7日午後、議会などが相次いで武装グループの襲撃を受け、これまでに12人が死亡したほか、およそ40人がけがをしました。イラン当局はテロ事件として捜査しています。
イランの首都テヘランの中心部にある議会で日本時間の7日午後、武装した4人の男たちが発砲しながら建物の中に侵入しました。武装グループは、さらに人質をとって議会の中に立てこもりましたが、地元メディアによりますと、治安当局はその後、男たちを射殺して制圧したということです。

またほぼ同じ頃、イスラム革命の指導者ホメイニ師がまつられているテヘラン近郊のホメイニ廟にも武装したグループが侵入して発砲し、このあと1人が自爆しました。グループのうちの2人はその後、治安当局に拘束されたということです。

イランの国営テレビが当局者の話として伝えたところによりますと、2つの事件で、少なくとも12人が死亡し、39人がけがをしたということです。事件のあと、過激派組織IS=イスラミックステートとつながりのあるアマーク通信は「ISの戦闘員たちが、ホメイニ廟とイラン議会を攻撃した」と主張し、実行犯が現場を撮影したとする映像を公開しましたが、実際にISが関与したかどうかは明らかになっていません。イランの情報省は、「テロ事件だ」としていて治安当局が捜査しています。

イランでは、警察などが武装組織や犯罪組織を厳しく取締り、一部地域を除いて比較的治安が安定していて、首都テヘランではこれまでこうした襲撃事件は起きていませんでした。