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【プロ野球】

巨人、球団ワーストタイの11連敗 長嶋監督の1年目以来42年ぶり屈辱

2017年6月7日 紙面から

西武−巨人 6回裏1死一、三塁、マウンドに集まる(左から)菅野、寺内、坂本勇(斉藤直己撮影)=メットライフドームで

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◇西武8−5巨人

 西武が4連勝を飾った。2−5の6回に栗山のソロ、炭谷の適時打などで追い付き、7回にメヒアの押し出し四球と犠飛で2点を勝ち越した。巨人は菅野が6イニング5失点とリードを守れず、2番手の桜井も乱れて球団ワーストの11連敗。

    ◇

 どこまで転がり落ちるのか。巨人は投手陣の崩壊で8失点。連敗はついに、1975年の長嶋政権と並ぶ球団ワーストタイの11となった。借金は8。中日に抜かれて5位に転落した。

 「まあ悪いところが…。負けているので、悪いところしか目立たないんですけどね」。不名誉な記録に名前が刻まれることになった高橋監督は、淡々と言葉を並べた。

 先発・菅野がだらしない。6回に3点を奪われリードを吐き出すなど、6イニング5失点。前回登板の5月30日の楽天戦では5イニング8失点(自責6)。2試合続けて打ち込まれた。

 エースの情けない投球は伝染する。7回は桜井が大失態。与四球3で1死満塁のピンチを招いた。ベンチはたまらず西村にスイッチしたが、決勝の押し出し四球を与える始末。犠飛も許し、2点をリードされた。

 8回2死から田原が中村にソロを献上してジ・エンド。ゲームセットの瞬間、G戦士はぼうぜん自失。ベンチに座ったまま動けなくなっていた。

 敗戦を重ねる中で、ナインに戸惑いが広がる出来事も起こった。2日・オリックス戦(東京ドーム)の試合前。老川オーナーが首脳陣、選手を集めてテレビの視聴率低迷や、チケット売り上げの現状を説明した。

 オーナーは時折、怒気を帯びた顔つきで現状への不満を口にしたという。勝利に向けて士気を高めようとしていたナインの一部は、オーナーの言葉を整理できないまま試合開始を迎えていた。

 息を吐くように黒星を積み重ねる巨人軍。首位・広島とは10・5ゲーム差。浮上のきっかけがつかめない。 (川本光憲)

 

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