相葉雅紀さん主演ドラマ「貴族探偵」
ドラマで相葉雅紀さんが「貴族探偵」の主演が決まった時、Amazonで「貴族探偵」の原作を買いました。
大のミステリーファンの私、麻耶雄嵩さんの作品は、結構読んでいるのです。
でも、「貴族探偵」は読んでなかった・・・。
この「貴族探偵」は、探偵なのに主人公は推理をせずに謎を解くと言うから面白い。
小説家ってやっぱり人と違う発想をするもんですね。
ドラマを見る前に、原作を読むと、自分の頭の中で、主人公の顔や、姿、声など、人物像を作り上げていき、それが楽しいものなのです。
「貴族探偵」は、相葉雅紀さんがドラマの主人公と知ってから読んだので、本の中で主人公が、何をしても、相葉雅紀さんの顔や姿が浮かんでしまうし、何を言っても、全部、相葉雅紀さんの、声が浮かんでしまいます。
そしてもう、相葉雅紀さん以外に、この主人公を演じれる俳優さんいないのでは?と思ってしまっています。
そういう意味で、このドラマ、上手なキャスティングをしたものだと感心します。
「貴族探偵」の原作を読んで、ドラマを見て、違うなって思うのは、貴族探偵を演じている相葉雅紀さんが、あんまり貴族らしい演技をしていない事です。
でも、これはドラマの監督の指示だそうです。
「貴族探偵」の作者、麻耶雄嵩さん
作者の、麻耶雄嵩さん。
「まや、ゆたか」さんと読みます。
麻耶雄嵩さんプロフィール
- 生年月日:1969年5月29日
- 出身地:三重県
この麻耶雄嵩さんは、京都大学工学部出身なのです。
ミステリー作家って、理数系の人って案外多いのですよ。
だって、緻密に、ストーリーやトリックを考えていなかいといけないので理数系の方が向いているのだと思います。
特に、麻耶雄嵩さんのミステリーは、この人の頭の中っていったいどうなっているんだろう?と不思議に思ってしまいます。
いつも、「やられた〜!」と思ってしまいます。
読書の途中で、作者の麻耶雄嵩さんに対抗意識を燃やして、伏線がどこだろう?この人が犯人なんだどうか?と、素人推理をしてみても、完敗してしまいます。
そらそうですよね。
ちょっとやそっとの推理作家ではありませんから。
麻耶雄嵩さん、ミステリ界きっての「鬼才」とも言われてミステリーファンの間では、超有名です。
2011年に第64回、日本推理作家協会賞
2011年と2015年の2回、本格ミステリ大賞を受賞されています。
『隻眼の少女』で日本推理作家協会賞と本格ミステリ大賞をダブル受賞!
山深い村、本家と分家の軋轢、後継者を巡る争い。
初めて読んだのがこのダブル受賞した『隻眼の少女』なのですが、最初、まるで横溝正史の世界だ!っと思いました。
昔、昔、横溝正史にハマって、次から次へと作品を読んだ時、やめれなくて夜中まで読んでいて、一人でトイレに行くのが怖くなった・・・そんなのを思い出しました。
麻耶雄嵩さんの作品の中でどれが好き?
いくつかある麻耶雄嵩さん
作品の中で、どれが一番好きか?聞かれたら?
私が好きなのは「蛍」です。
最初、本屋さんでこの「蛍」と言う本の表紙だけ見て「面白そう〜!」と買って帰りました。
「鴉」を読んだ後だったので、これを手に取りました。
「蛍」の他の人が書いた評価は読んでいません。
いろいろなところに書評が載っていたりしますが、絶対に見ないようにしています。
だって、読む前に、犯人分かったりしたくないからです。
ミステリー「蛍」のあらすじ
ミステリー「蛍」は、一呼んで、嵐の山荘ものです。
「蛍」
大学のオカルトスポット探険サークルの学生六人は、京都の山間部の黒いレンガ屋敷「ファイアフライ館」に、今年も肝試しに来ました。
ここは十年前、作曲家でヴァイオリニストである加賀螢司が、演奏家を六人も殺した殺人現場だった。
そして半年前、一人の女子メンバーが未逮捕の殺人鬼ジョージに惨殺されている。
半年前のことだから、まだ動揺が残っている・・・・。
そんな中で、7月15日から四日間のサークル合宿がスタートする。
ふざけ合う仲間たち。嵐の山荘での第一の殺人は、呪われたようにすぐに起こってしまう。
麻耶雄嵩さんが、嵐の山荘もの?
どんな仕掛けが・・・とまるで、夏祭りのお化け屋敷にでも入った小学生のように、ワクワクしながら読み進めました。
「やられました…。」
ああ、文才ないから、感想は、「やられました。」としか書けません。
本格ミステリィです。
やっぱり麻耶雄嵩はすごいです。
そしてラストもすごい!
こういうミステリは麻耶雄嵩にしか書けないと思います。
相葉雅紀さんのファンで、「貴族探偵」のドラマ見て、「麻耶雄嵩さんの他の作品を読みたいと思った方、「蛍」を読んでみてください。
ネタばれになるので、「蛍」の内容は省略しますね。
私は、この「蛍」、2度読みました。
全部のストーリーを知ってから、どんな伏線の張り方しているとか?
相葉雅紀さんの頭の中、覗いてみるために・・・。
緻密なロジックと、大胆で豪快なトリック!
やっぱり京都大学の工学部の理数系天才です!
理数系天才が、緻密に工学的にストーリーとトリックを練っていくのに、文系で、それも緻密なこと大の苦手の素人の私なんか、全然ついていけない。
いつも相葉雅紀さんのミステリーに見事にやられています。