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MANGA 国立拠点構想 超党派議連で議員立法を了承

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スポーツによる地域活性化事例集(出所スポーツ庁)

「国づくり、地域づくりは、人づくりから」を信条とする参議院議員赤池まさあき(全国比例区)です。

我が国我が国が世界に誇る文化・産業であるMANGAによって、地方創生に繋げようという試みが各地で取組まれています。約70地域とも言われています。京都市にある京都国際マンガミュージアムは以前紹介しましたが、石ノ森章太郎の出身地の宮城県、円谷英二の出身地福島県須賀川市、藤子不二雄の出身地の富山県や仕事場があった川崎市、永井豪の故郷石川県輪島市、アンパンマンのやなせたかしの故郷として「まんが王国・土佐」の高知県、手塚治虫の出身地の兵庫県宝塚市、水木しげるや青山剛昌の故郷鳥取県、公立の図書館やミュージアムがある広島市や北九州市等々です。

スポーツ庁では、若い年代層にもアピールしたいとのことで、漫画でスポーツによる地域活性化事例集全12巻を発行しました。多くの人に読んでほしいものです。

http://www.mext.go.jp/sports/b_menu/sports/mcatetop09/list/detail/1384512.htm

●MANGA議連の総会開催

超党派で結成された「マンガ・アニメ・ゲームに関する議員連盟(略称MANGA議連)」(古屋圭司会長)が、去る5月24日(水)に衆議院第一議員会館において総会を開催しました。今後、MANGAの国立拠点整備の実現を図るために、議員立法を制定することが承認され、各党内での手続きを進めることになりました。

MANGA議連は、マンガ・アニメ・ゲーム等の振興を目的に平成26年超党派の国会議員で結成されました。平成19年に構想され、政権交代とともに事業仕分けで断念したメディア芸術総合センターに代わり、PFI等の民間の活力を導入し、国立国会図書館の支部機能を取り入れた全く新しい案としてMANGAナショナル・センターを構想し、その実現に向けて取り組んできました。現在会員は50名です。私は幹事を務めています。

自民党では、本年2月に政調クールジャパン推進特命委員会内に、新たに「MANGAナショナル・センター構想PT(プロジェクトチーム)」(馳浩座長、私が事務局長)を設立しました。PTでは、2月から5月までの間に計5回を開催し、国会図書館、大英博物館、京都精華大学・国際マンガミュージアム、「新世紀エヴァンゲリオン」の庵野秀明監督など、関係者から精力的なヒアリング・検討を行いました。先日、政府への提言を取りまとめ、骨太の方針や成長戦略にメディア芸術の振興を明記し、議員立法を制定して、その実現に取り組むということで、党の政務調査会で承認されました。

このような状況を受け、超党派MANGA議連総会で、構想実現のための議員立法を承認して頂き、各党内で手続きを進めて頂くために開催されたものです。

●議連総会での議論

議連総会では、次のような議論がありました。

・ウルトラマンや仮面ライダー等、日本固有の文化である特撮についても、自民党の提言において個別に言及されているのと同様、法案において特出ししていただきたい。

・海外展開への寄与として、ガンダム等、単なるアニメ作品に留まらず、世界観によりあらゆるものに付加価値を付ける力がある作品がある。産業の裾野を広げ、国際競争に打ち勝っていくためにも、MANGAが寄与できる部分はあるのではないか。

・MANGAに関する国際市場は、DisneyやMarvelなどが資本力で支配的地位を占めているのが現状。日本はコンテンツそれ自体の魅力で劣るところはないが、資本力において劣後しているため、国際市場において十分展開できていない。このような現状について、MANGAナショナル・センターがどのような形で貢献していくことができるかという視点も必要と考える。

・国際交流としても、非常に素晴らしい施設ができる予感があり、大変嬉しく思っている。このセンターにおいて、MANGAに関する国際的な協議会や連携体制、国際的な場が設けられるといった議論は行われているのか、確認したい。

・検討の過程において、例えば広島国際アニメーションフェスティバル等、日本におけるMANGA分野に関する国際的な交流の場の維持振興に寄与する必要があるとの議論は行われてきたところ。具体的な検討は今後に委ねられていると考えるが、MANGA分野について、日本が国際的な軸(ハブ)としての役割を担い、国際社会に貢献して行くべきと考える。日本のMANGAは商業的なもののみならず、いわゆるアートアニメーションと呼ばれるような芸術的な側面においても、国際的に高い評価を受けているものと承知している。

・日本のMANGA業界が世界に先んじているのは、マーチャンダイジング。秋葉原に外国人が多く訪れるのは、モノを買い求めに来る。MANGAが核となり、マーチャンダイジングで市場が形成され、国際市場でビジネスになる。MANGAと産業をどのように結びつけ、国際競争力を勝ち得ていくのかといった観点から、検討を深めていただければ有り難い。

・海外における日本語学習動機として、極めて重要な役割を果たしている。非常に重要な指摘であると考える。日本のMANGAに親しんだ子どもたちは、長じて日本車はじめ、日本製品を選ぶようになると聞いたことがある。国際文化交流の拠点とすることについて、大いに賛同する。

・MANGAナショナル・センター構想について、若者世代を中心に理解と支持を得るため、世論形成に向けた努力を行っていく必要がある。

●文化芸術振興基本法改正案にも

MANGA議連以外にも、超党派の文化芸術振興議員連盟(河村建夫会長)では、文化芸術振興基本法の改正案が検討され、マンガ、アニメ、特撮及びゲーム等、メディア芸術について定めた第9条に、私がMANGA議連を代表して主張したこともあり、新たに「展示」「制作等に係る物品の保存」「知識及び技能の継承」「芸術祭等の開催」等の文言が加えられることとなりました。同改正案は衆議院で可決されており、今後参議院で審議され、今国会での成立を目指しています。

 詳細は http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_gian.nsf/html/gian/honbun/youkou/g19301018.htm

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