柳川迅、礒部修作
2017年6月7日11時10分
北朝鮮がミサイル発射を繰り返している。直近の5月29日の発射では、カニなどの好漁場として知られる日本海中央部にある大和堆(たい)の西側に落下した。そこから約250キロ離れたところでは当時、日本漁船が操業しており、漁業者は懸念を深めている。
大和堆は、水深約300メートルの浅瀬で、日本近海で有数の豊かな漁場として知られる。ベニズワイガニ漁は7、8月の休漁を除き年中続くが、6月は休漁前のかき入れ時。5月29日の落下時も2隻が漁をしていた。
2隻が所属するのは鳥取県かにかご漁業組合(同県境港市)。その事務局長で境港水産振興協会の江尻敏美専務理事(66)は「どこに落ちるかわからず、対処のしようもない。万が一のこともあるかもしれない」と漏らす。
県は発射直後、漁協などを通じて日本海で操業中の漁船19隻の安全を確認。漁業関係団体に注意喚起する文書をファクスで送った。
境港市に水揚げされたベニズワ…
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朝日新聞国際報道部