『選択』4月号(選択出版)で「買収されるか『東芝』になるか」と書かれていたニコンだが、『選択』6月号(選択出版)によれば、「中国や韓国、台湾企業に代われるよりは」と、三菱東京UFJと経産省が仲立ちになり、富士フイルムにひっつけようとしているらしい。
「フィルム屋がデジカメ屋を救う」という構図が面白いのもさることながら、ここ20年の栄枯盛衰に、改めて驚いた。富士フイルムといえば、最近「写ルンです」が密かなブームらしいが、そういえばあれも銀塩カメラ時代末期の製品だ。「銀塩カメラ→使い捨てカメラ→デジカメ→スマホカメラ」の変遷を、30年間で駆け抜けたことになる。
もし仮に富士フイルムがニコンを買収したら、ミラーレス一眼はそもそも規格が違うし、カメラ部門は別ブランドのまま、とくに何も変わらないのだろうかと、ボンヤリ考えてみた。
しかし現実には、もし経営統合がなされたとしても主眼は、少なくともカメラ売場に並ぶようなものではないのだろう。
『選択』6月号(選択出版)